ロード・ネルソン級戦艦

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ロード・ネルソン級戦艦(Lord Nelson class battleship)とはイギリス海軍の戦艦。フランス海軍のダントン級と並び称される準弩級戦艦である。同型艦は当初3隻の予定であったがスイフトシュア級の購入の余波で2隻に減じられ1908年に竣工した。

[編集] 艦形について

船体は水平甲板型で、ほぼ垂直に切り立った艦首から新設計の「1908年型 Mark10 30.5cm（45口径）砲」を連装砲塔で1基、司令塔を上に載せた操舵艦橋、単脚檣、二本煙突、後部三脚檣、その両舷には副砲として「1908年型 23.4cm（50口径）砲」を連装砲塔・単装砲塔・連装砲塔の順に連装砲塔四基・単装砲塔二基を配置した。後部主砲塔の順である。なお、前部艦橋と後部艦橋の間に、煙突を囲むようにフライング・デッキ（空中甲板：渡り廊下の様なもの）が設けられ、二層構造で上段が艦載艇置き場、下段が76mm単装砲がケースメイト配置で片舷12基で計24基配置された。

[編集] 主砲

本級の主砲は新設計の「1908年型 Mark10 30.5cm（45口径）砲」で、後に弩級戦艦「ドレッドノート」の主砲にも採用された。しかし、本級よりもドレッドノート型への主砲供給が優先された為に、完成が遅れ、竣工までに三年も係ってしまい、竣工したときには二線級の烙印を押されてしまった。

[編集] 副砲等

副砲はこれまた新設計の「1908年型 23.4cm（50口径）砲」である。当初はこれを連装砲塔6基に収める予定であったが、狭い舷側甲板上に副砲塔を三基も配置すると艦幅を食い、海軍工廠のドックに入らないので止む無く中央部の二基のみ単装砲塔として艦幅を24,2mに収めた。そのため連装砲塔四基＋同単装砲塔二基の変則配置となった。なお、砲自体の性能は良好で172,4kgの砲弾を仰角15度で14,800ｍも飛ばした。砲塔自体も操作は軽快で充分に敵水雷艇の動きに追従できたとされた。他に前述のフライング・デッキに「1894年型 76mm(40口径)砲」を単装砲架で24基配置したが、後若干数撤去して探照灯を設置した。

[編集] データ

[編集] 竣工時

水線長：135.2m　
全長：152.4m
全幅：24.2m
吃水：7.9m　
基準排水量：17,820トン
常備排水量：-トン　
満載排水量：-トン　
兵装：30.5cm（50口径）連装砲2基、23,4cm（50口径）連装砲四基＋同単装砲二基、76mm(40口径)単装砲24基、47mm(40口径)単装砲2基、45cｍ水中魚雷発射管5基
機関：パブコック・ウィルコックス石炭・重油混焼缶15基＋レシプロ2基2軸推進
最大出力：16,750hp　
航続性能：10ノット/9180海里　
最大速力：18ノット
装甲
- 舷側装甲：305mm（水線部のみ）、203ｍｍ（水線部端部）、-ｍｍ（水線上部）
- 甲板装甲：102mm
- 主砲塔装甲： 305mm（前盾）、-mm（側盾）、-mm（後盾）、-mm（天蓋）
- パーペット部：-mm
- 司令塔：305mm
航空兵装：-機
乗員：800名
同型艦
- ロード・ネルソン
- アガメムノン