リトルワールド
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リトルワールドは、愛知県犬山市にある、世界の家と暮らしをテーマとした野外民族学博物館。なお、一部の施設は県境を跨いだ岐阜県可児市に位置している。
大阪府吹田市の万博記念公園内にある国立民族学博物館が、屋内展示が主であるとすると、こちらはそれを屋外主体で展開したものというイメージになる。ただし、かなり大規模な屋内展示もある。
名古屋鉄道が、犬山の観光開発のために出資して、1983年3月18日に開園したもの。
現在22ヶ国、33施設が、現地から移設されて展示及び内部公開されている。入園すると一日で世界一周が体験できるというのが売り。
当初は「人間博物館」というキャッチフレーズだったが、後に変更されている。
三重県鳥羽市の鳥羽水族館や伊勢市の伊勢戦国時代村、志摩市の志摩スペイン村(パルケ・エスパーニャ)などの台頭や、行楽の多様化で入園者が激減し、フランスやドイツ、イタリアの家などを次々に増やして、日本人にも海外旅行でなじみの深い国々を前面に出して工夫を重ねているが、名鉄グループの累積赤字削減のために、閉園の懸念が出てきた。しかし、2005年に開催された愛・地球博により、中京地方の人々に海外文化との触れ合いが見直されたこともあり、再び入園者が増える傾向にある。そのためこれまではサーカス等のイベントが集客対策だったのが、世界の料理(2005年秋季は「世界の肉料理」、2005年~2006年冬季は「世界のスープ」を特集した。)や民族衣装の試着などの、愛・地球博で好評だった分野にも力を入れ始めている。しかし、入園者の増加傾向が継続的なものなのか、一過性のものかは不明であり、当園の将来はいまだに不透明と言える。
近在の博物館明治村、日本モンキーパークと合わせて、文化的な観光事業として全国でも例を見ない。
[編集] 交通アクセス
・名鉄バスセンターから高速バス西可児線(四季の丘行き)があり、一部の便がリトルワールドを経由する。 ・名鉄犬山駅から岐阜バスコミュニティの路線がある。廃止された名鉄バス路線を、06年12月に同社が引き継いだもの。