リチャード・ティー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リチャード・ティー(Richard Tee、1943年11月24日 - 1993年7月21日)はアメリカ合衆国のミュージシャンでピアニスト、キーボーディスト、アレンジャー。ニューヨーク州ブルックリン生まれ。1970年代後半にフュージョンバンド「スタッフ (Stuff )」のピアニスト、キーボーディストとして活躍し、スタッフ解散後はソロやセッションミュージシャンとして、ジャズ・フュージョン、ロック、ソウル、R&Bなど幅広い分野で活躍した。アップテンポな楽曲でのスピード感あふれるファンキーなピアノ、スローテンポな楽曲でのメロウなローズ・ピアノで知られる。
目次 |
[編集] 来歴
幼少時からクラシック音楽の教育を受け、ニューヨーク音楽芸術高校を卒業。卒業後モータウンレコードのスタジオ・ミュージシャンとして活動を開始し、マーヴィン・ゲイをはじめとしてさまざまなミュージシャンとセッションを行った。1968年キング・カーティスのバンドに参加,1970年にはアレサ・フランクリンやロバータ・フラックのバンドにも参加した。1967年にベーシストのゴードン・エドワーズが結成した「エンサイクロペディア・オブ・ソウル」を母体にしたバンドが、1970年代にニューヨークのライブハウス「ミケルズ」で、流動的なメンバーでセッションを繰り広げていたが、ティーは1974年頃からこのセッションに出入りするようになった。このバンドが1976年「スタッフ」としてデビューし、一大人気グループとなった。メンバーはゴードン・エドワーズ(ベース)、リチャード・ティー(キーボード)、エリック・ゲイル(ギター)、コーネル・デュプリー(ギター)、スティーブ・ガッド(ドラム),クリストファー・パーカー(ドラム)。1980年に解散するまで、このバンドは5枚のアルバムを出した。
バンドと並行してソロとしても活動していたティーは、スタッフ解散後もポール・サイモンのレギュラーキーボーディストとして活動したり、セッションミュージシャンとして幾多のミュージシャンと演奏した。
[編集] ディスコグラフィ
参加アルバムは400枚を超える。
[編集] ソロアルバム
- ストローキン Strokin' (Tappan Zee, 1979)
- ナチュラル・イングリーディエンツ Natural Ingredients (Tappan Zee, 1980)
- ボトム・ライン The Bottom Line (1985)
- インサイド・ユー Inside You (Sony, 1989)
- リアル・タイム Real Time (One Voice Records, 1992)
[編集] スタッフ
- スタッフ!! Stuff (1976)
- モア・スタッフ More Stuff (1977)
- スタッフ・イット Stuff It (1978)
- ライヴ・スタッフ Live Stuff (1979)
- 1978年東京公演のライヴ盤
- イン・ニューヨーク Live in New York (1980)
- コンプリート・スタッフ The Right Stuff (1996)
- ベストアルバム
[編集] その他の代表的参加アルバム
[編集] 深町純&ニューヨーク・オールスターズ
- ライヴ (1978)