ランフランコ・デットーリ
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ランフランコ・デットーリ(Lanfranco Dettori、1970年12月15日 -)は、イタリア・ミラノ生まれの騎手。現役の騎手の中で世界一の騎乗技術を持つともいわれる。世界各国でGIレースに勝利した回数は100回を超え、日本のGIレースも4勝している。英語圏ではフランキー(Frankie)とも呼ばれる。父親のジャンフランコ・デットーリもボルコンスキー、ウォローでイギリス2000ギニーを連覇した名騎手であった。
現在は、ゴドルフィンの専属騎手でアラブ首長国連邦(UAE)とイギリスを主戦場としている。
大レースに勝利した際に、馬の背で立ち上がりそこから飛び降りる通称「デットーリジャンプ(フライングディスマウント)」が有名で、日本でも横山典弘が彼のまねをしている。
2005年にジャパンカップをアルカセットで勝ち、ジャパンカップ単独最多勝利騎手となっている。しかもジャパンカップの3勝は全てがハナ差でのもので、接戦をものにしたその手腕を如実に示している。小島太調教師とは親交もあり、来日時にはよく騎乗依頼を受けている。
社台グループ総帥の吉田照哉曰く、「デットーリが騎乗すると、他の騎手より5馬身違う」とも2002年のジャパンカップでスーパー競馬に出演したときに語っていた。ちなみにそのジャパンカップをファルブラヴで勝利。
[編集] 略歴
- 1985年 イギリス・ニューマーケットで、ルカ・クマーニ調教師に師事し見習騎手となる
- 1986年11月16日 イタリア・トリノ競馬場で初勝利
- 1987年6月 グッドウッド競馬場でイギリス初勝利
- 1989年 クマーニ厩舎の専属騎手として75勝を挙げ、イギリス最優秀見習騎手となる
- 1990年 141勝を記録し、レスター・ピゴット以来となる10代年間100勝を達成
- 1991年 東京競馬場で行われるジャパンカップ出場のため、初来日。
- 1992年3月15日 中山競馬場11Rの'92ファイナルカップをグレイトウェーブで勝利し、日本初勝利。
- 1994年 ゴドルフィンの専属騎手となり、233勝を挙げイギリス平地競走年間最多勝騎手となる
- 1995年 216勝を挙げ、2年連続イギリス年間最多勝騎手
- 1996年9月28日 アスコット競馬場で1日7レース全勝を達成、ジャパンカップでシングスピールに騎乗して勝利
- 2000年 6月1日に航空事故に遭い、大怪我を負うが奇跡的に回復し、8月5日には復帰し、緒戦を制する
- 2002年 ジャパンカップダートでイーグルカフェ、ジャパンカップでファルブラヴに騎乗しともに勝利し、日本競馬史上初の2日連続GI制覇達成
- 2005年 ジャパンカップでアルカセットに騎乗し勝利。2.22.1のレースレコード・芝2400m日本レコードでの勝利だった。