ラドゥ・ルプー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
ラドゥ・ルプー (Radu Lupu、1945年11月30日 - )
ルーマニア出身のイギリスのピアニスト。少年期にピアノを学び始め、1959年にブカレスト音楽院でフロリカ・ムジチェスクに入門、リパッティと同門になる。1960年より1968年までモスクワ音楽院に留学してスタニスラフ・ネイガウスらに師事。1966年第2回ヴァン・クライバーン国際コンクール、1967年エネスコ国際コンクール、1969年リーズ国際ピアノ・コンクールにおいてそれぞれ優勝者となり、1969年11月のリサイタルでロンドン・デビューを成功させたのを機に、以降はイギリスを本拠に国際的な演奏活動を続けるようになる。1972年に米国デビューし、1978年にはザルツブルク音楽祭にも出場。1973年を皮切りにたびたび来日しており、2001年にはエネスコのピアノ・ソナタ第1番の生演奏を行なった。
ルプーの演奏は、磨きぬかれた弱音のデリケートな美しさと、音楽の自然な息づかい、ニュアンス豊かな表情が際立っており、ロンドン・デビュー当時に地元紙により「千人に一人のリリシスト」と呼ばれた。
グリーグやブラームスのピアノ協奏曲をのぞけば、超絶技巧を披露するようなレパートリーを演奏・録音していない。ソリストとして得意とする作曲家は、ベートーヴェン(ピアノ・ソナタ、協奏曲)、シューベルト(ピアノ・ソナタと小品集)、ブラームス(ピアノ・ソナタ第3番と後期小品集)があり、ほかにシモン・ゴールドベルクとの共演によるモーツァルトやシューベルトのヴァイオリン・ソナタの録音は、定番として知られている。