ヨルムンガンド (漫画)
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『ヨルムンガンド』(よるむんがんど)は「月刊サンデーGX」(ジェネックス)で高橋慶太郎により連載されているガンアクション漫画。
2006年11月17日、第1集発売。作者の処女単行本となった。 第1集(2006年11月17日発売) ISBN 4-09-157069-0
武器商人ココ・ヘクマティアルと少年兵ヨナを含む彼女の私兵(PO)達の戦いと日常を描く。
目次 |
[編集] イントロダクション
―――僕は、武器商人と旅をした。
両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎む主人公の元少年兵ヨナは、神の悪戯か、若き女性ウェポンディーラー、ココ・ヘクマティアルと、その部下であるPMC(Private Military Company=民間軍事企業)の「ヒトクセもフタクセもあるが優秀な」小隊8人と世界各地を旅する事になる。 「ER」「CSI」に代表されるような、海外ドラマなどから影響を受けたと思しき登場人物の多彩さと、鋭角的な描線や、ベタを多用した作画が冴える一作。 このドラマはどこへ向かうのか。一見意味の無いように見える、第2話『ガンメタル・キャリコロード』冒頭のシーンが興味深い。
[編集] 登場人物
[編集] ヘクマティアル小隊
(注意事項:本項キャラクターの設定に関しては、サンデーGX2006年12月号掲載の、連載前に作成されたと思しきキャラ表に基づく為、連載進行と共に変化する可能性がある)
- ココ・ヘクマティアル
- 主人公(本来はヨナが主人公であるが、ヨナとココの2人を併せる事によって『主人公』像を描写する手法が取られている)。
- 職業、武器商人。白人銀髪のうら若き女性。年齢は「20代前半」との事。
- 海運の巨人と称される、フロイド・ヘクマティアルなる人物(未登場)の実子。学校は行っていないらしい(だがビジネスマナーを習得しているあたり、専任の家庭教師がついたのだろうか?)。
- 本人曰く「世界平和のために武器を売っている」とのこと。「ヘマすると本部に給料減らされる」と転がり廻るエピソードがあった事から、劇中で言及される物流会社、HCLI社をフロント企業としたコングロマリット的な大規模兵器流通組織の現場担当であると思われる。
- 名前の綴りはKoko Hekmatyar。
- ヨナ
- 言葉少な目な主人公。元少年兵。ヒスパニックまたは黒人と思われる銀髪の少年。
- 元少年兵ではあるが、「英語はなかなかのもの」と評されている事から、英語圏の出身、または英語教育を受けている模様。だが、3ケタ×2ケタの掛け算は何故か「だいたい」でしかできない。
- 過去に親を兵士に殺されてから、武器を激しく憎むようになった。しかしながら、武器を使わねば生きていけない事を知ったのか、武器の扱いには手馴れている様子。
- 愛銃はFN-FNCライフルとFN Model HiPower Mk3。
- 入隊の儀式(全てを一新したタマゴ君という事で、タマゴ料理を作る)では、苦い、辛い、酸っぱい、甘いなど、人によって味の変わる珍妙なタマゴ焼きを作った(単行本第一集オマケマンガ「ムンムンガンド」に収録。ちなみにココは段々と美味く感じ、バルメは段々と幻覚が見えてきた)。
- キャラ表によれば本名は「ジョナサン」らしく、それをラテン語読みしたと思しき「ヨナタン」から「ヨナ」の愛称になったと思われる。
- レーム
- ヘクマティアル小隊のリーダー格。白人の年配の男性。古参兵らしき風格が漂っており、実戦の司令塔として小隊員に指示を送ったりするシーンがある(第2集収録分に掲載)。飄々とした性格と『実にオッサンくさい』物腰が特徴。
- ソマリア内戦に従軍経験がある模様。前述のキャラ表によれば「何でもソツなくこなす超傭兵」。年齢設定は「40近い」とのこと。ココについていく理由は「おもしろいから」らしい。
- バルメ
- ヘクマティアル小隊のメンバー。白人のココと同年代らしき女性。ココとはそれなりの親交がある様子。右目に医療用眼帯を常に着用していながら、一流のナイフ使い。レズビアンの気があるのか、ココに惚れている節がよく見られる。ナイフの扱いは相当なもの。
- 元々は軍に所属していたが、裏切りで全てを失った、という。
- キャラ表によれば綴りはBalmer、年齢「30才くらい」とあるが、連載開始後の作画では設定が変わったのか、若く見える。
- トージョ
- ヘクマティアル小隊のメンバー。日本人と思われる若い男性。眼鏡を掛けている。情報処理を担当する事が多い。交渉関係を担当する事もあり。戦闘能力もなかなかのもの。バルメを「アネゴ」と慕う。
- キャラ表によれば、漢字表記は「東條」、35才とのこと。彼もバルメ同様設定が変わったのか、若く見える。
- ワイリ
- ヘクマティアル小隊のメンバー。黒人、眼鏡姿の男性。38才。キャラ表には爆弾・爆破と、特技らしき技能が記されているが、月間サンデーGX2006年12号現在に於いてはまだその特技を見せてはいない。
- マオ
- ヘクマティアル小隊のメンバー。肌の黒い男性。35才。名前から察するに、中国系の可能性も。
- ルツ
- ヘクマティアル小隊のメンバー。白人の若い男性。綴りはLutz、20代後半との記載。ココを「お嬢」と呼ぶ。
- ウゴ
- ヘクマティアル小隊のメンバー。白人(または東南アジア系?)と思わしき男性。綴りはUgo、30才ぐらい。
- アール
- ヘクマティアル小隊のメンバー。白人の若い男性。キャラ表には、「ロメオ=R=アール」と記述されている。だが、これはおそらくフルネームではなく、色男の意味を持つロメオ(Romeo)の頭文字から名前をとった、という事を示唆していると思われる。
なお、メンバーの人種は名前、または肌の色で判別している為、間違いがあるかもしれない事を御了承願いたい。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] CCAT社のキャラクター達
- カリー社長
- ココらHCLI社と同様の業務を行っていると思われる、「イングランドCCAT社」の社長。第3話でココらと遭遇、以前からの顔見知りと思わせる描写がある。東欧じゅうからFIM-92スティンガー対空ミサイルをかき集めてポルック少佐らに納入した。
- ミルド
- 女性。カリーの部下にして戦闘要員。バルメ・ココとは旧知の仲らしい。全身のありとあらゆる所にナイフを仕込んでおり、バルメと一戦交えるシークエンスも。ポルック少佐に押し付けられた監視役の兵士を「え~もう、ゲキリンー」とアッサリ殺害、カリー曰く「信じられん!!バカモン戦闘狂!!」と怒鳴られる。バルメの生き方に憧れを抱いているらしい。
- ルー
- 男性。同じくカリーの部下にして戦闘要員。ミルドと行動を共にする。左頬に二筋の古傷あり。出番・台詞はあまり無い。
(CCAT社の面子に関しては、第1集ラストシーンで3名とも生きて空港に辿り付いた、という描写がある為、読者間では準レギュラーになるという見方が強い)
[編集] その他のキャラクター達(登場順)
- 内務次官(第1話『炎兎』)
- ココ達が輸送してきた、MiG-29三個飛行隊ぶんの近代化改修キットの通関を妨害。内務省直属と思われる特殊部隊「ボスホート6」を動員し、港へと移動中のココらを殺害しようと企むが、ヨナの射撃とバルメのナイフテクニックの前に敗北。官房監察委員会に召還され、失脚した(恐らく強引な部隊運用と隊員人命損失の責任を取らされたものと思われる)。
- C・K・クロシキン(第2話『ガンメタル・キャリコロード』)
- フリーランスの武器商。主にヨーロッパで活動。諜報員くずれとの噂も(トージョ談)。
- 戦闘ヘリコ・ハインドD15機を空軍に納入しようと企み、同時にスナイパーを配置してココに「一枚かませろ」的な圧力をかけるが、納入の試みはトージョとココの交渉術で撤回、スナイパー達は小隊の「狩り」によって全滅させられる。ヨナの銃撃によって死亡。
- ポルック少佐(第3話~第5話『PULSAR』)
- 第1集の舞台となった、東欧某国のロシア国境付近を担当していると思しき、フライトジャケット姿に細目の佐官。ココらから対空ミサイル8基を受領するが、レーダーユニットの追加発注をネジ込もうとする。また、実戦に遭遇して「ブルった」キャリア組の上官を、強制的に罷免したか殺害したかしたらしい。
- 「この私が、後金で契約するわけないじゃん!!」とレーダーユニットの契約を渋るココらと、CCAT社の面子に監視役を付けるが、小隊の手練によって排除される。結局紛争はミサイル納入後1日で終わり、無事生存。
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