ヤマハ・WR
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WR(ダブルアール)とは、ヤマハ発動機が海外輸出向けに製造しているオートバイである。
同社のモトクロス用競技専用車両であるYZ-Fをエンデューロ向けにしたもので、販売地での公道走行も考慮し保安部品もオプションとして別売されていたが、現在オプションとして設定されているのは日本のみで、欧州・豪州では現地開発された部品を組み込み完成車として販売されている。モトクロス用レーサーをベースとしているため軽量かつ高出力である。
名称の由来は1989年モトクロッサーYZ250(2ストロ-ク)をエンデューロ用にトランスミッションをワイドレシオにモディファイしたモデルをWide Ratioの頭文字をとりYZ250WRと発表した後、次年度モデルからYZが取れWRのみとなり順次発表された別の排気量のモデルもそれに倣った。
[編集] WR250F
YZ250Fをベース車両として、サスペンション、ホイールなどが変更され、セルフスターターが追加されている。
[編集] WR450F
YZ450Fをベース車両として、WR250Fと同様の変更を受けている。
[編集] WR450F 2Trac
WR450Fにオーリンズ社と共同開発した油圧前輪駆動システムを装備し、前後二輪を駆動するモデル。2005年のダカールラリーに出場し、クラス優勝を成し遂げている。2Tracシステムはエンジンパワーの20%程度で前輪を駆動すると言われ、また、エンジンからは独立しており比較的簡単に取り外す事が出来る。