ヤマハ・トリッカー

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トリッカー（tricker）とは、ヤマハ発動機が製造している250ccクラスのオートバイである。

[編集] 概要

トリッカーは2004年より発売された。当初はシルバー3（シルバー／イエロー）、マットブラック2（ブラック）、ダークパープリッシュブルーメタリック2（アオ／ベージュ）の三種類がラインアップされたが、2005年現在はシルバー3とマットブラック2の2種類となり、もう一色はカラー変更されてトリッカーS（後述）として発売されている。

このバイクは、どんな場所でも、どんな乗り方でも、気軽に楽しめる「フリーライド・プレイバイク」というコンセプトの元に開発された。実際、790mmのシート高は足付きが非常に良く、また全長1,980mm、装備重量120kgの車体スペックは250ccクラスの中でも特にコンパクトで扱いやすい。舗装道・林道・オフロード等いずれの道もこなし、また車名が示すように、ウィリー・ストッピー・アクセルターンなどのトリッキーな乗り方も可能である。

細身で小柄な車体は扱いやすい反面、燃料タンクの容量が6リットルしかなく、タンクバッグも大型のものを置けない。また、リアキャリアを取り付けないと車体後部に荷物を積載しにくい構造となっており、長距離ツーリングをするには不向きな車種である。

シート高の低さから「取り回しが楽」「足付きが良い」との好評を得る一方、立って運転することも考慮された高めのステップとペダル位置によって、必然的に他車乗車時よりも膝と足首を曲げねばならず、結果として「膝が窮屈」「足首が痛い」という悪評も受けている。また、車体中央下部のエンジンとそこから右側面に伸びるエキゾーストパイプの熱風のせいで「右足が非常に熱い」という評価もある。これらの点は今後、一考及び改良の余地があろう。

ちなみに、2005年に発売されたセロー250には、共通のメインフレームとエンジンが採用されており、この二車は兄弟機と言える。

[編集] トリッカーS （tricker S）

2005年3月、従来モデルに一部カラーリング変更が施された。その際にダークパープリッシュブルーメタリック2が廃止され、新たにマットブラック2（ブラック／オレンジ）が加わった。これがトリッカーSである。オレンジ色のタンクカバーと、同色のピンストライプ入り専用ホイールを採用している。外観以外に従来のものと変更部分はないが、価格は2万円（税別）高く設定されている。