モカ
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モカ(Mokha, Mocha)は、正しくはアル・ムハ(Al Mukha)といい、アラビア半島の南西端にあり、紅海に面した港町である。イエメン共和国の首都サヌアの外港で、かつてコーヒーの積出港として栄えた。この付近がコーヒーの発祥の地とされ、モカコーヒーを指すほか、コーヒーの代名詞として使われることもある。焙煎したコーヒー豆のような、赤みを帯びた焦げ茶色をモカと言うこともある。戦前の流行歌「一杯のコーヒーから」や「喫茶店の片隅で」などにも、モカのことばが出てくる。
[編集] モカコーヒー
モカの港から積み出されたコーヒーは、イエメン産の他、対岸のエチオピアのものもあったため、両国のものを会わせてモカと呼んでいる。
イエメン産は、モカ・マタリともいい、イエメン北西部の高地産である。さわやかな香りと強い酸味のある味わいで、かつて「コーヒールンバ」に唄われていたためか、我が国でも人気が高い。生豆を買うときは、No.9というのが、欠点豆のほとんどない遊良品である。
エチオピア産は、シダモSidamo, ハラーHarrahなど、地区名をつけて販売されることが多い。苦みが少ない代わりに酸味が非常に強く、フルーティーな香りがある。
