ミスト
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ミスト(MYST)は、さまざまなプラットフォーム向けに作成されているアドベンチャーゲームソフト。美麗な画面と難解なパズル性が特徴。
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[編集] MYST
ミスト島を舞台とした第1作。アメリカのパソコン用ソフトメーカー「Cyan」が作ったパズルアドベンチャーゲーム。1990年代にMacintosh向けゲームとしてHyperCardで製作された。その後、Windowsなどに移植された。既にレンダリングされた3D画像をスライドショー式に表示することで、当時のPCの性能でも、美しい三次元空間を演出することに成功していた。また、紙芝居のように止め絵を表示するだけでなく、ギミックのある箇所はQuicktimeによって動画を表示することで、擬似的なリアルタイム感を出していた。加えて、ゲームのコンセプトも斬新であり、日本も含め世界中で大ヒットを記録した。
日本ではMac版、Windows版の他、1994年家庭用ゲーム機セガサターン用ソフトとしてサン電子から発売される。また、1995年にはプレイステーション版も発売された。
※もともとパソコン用ソフトとして作られた物であるため、発売当時はセガサターンとの不具合もあった。これはセガサターンの初期に出荷された機種のみに発生するもので、最初の「ミスト島・発電室」に入ると動作が停止する(画面いっぱいにプログラム文が表示される)というものだった。
[編集] ストーリー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
主人公(=プレーヤー、原作ではStranger、来訪者、見知らぬ人の意)は、表紙に「MYST」と書かれた珍しい本を見つける。本を開くと、1ページ目に島の鳥瞰図があった。その絵は動き出し、島を一周すると桟橋の手前で停止した。主人公が絵に触れると、絵にあったその島に移動していた。ここがどこか、どうしたらよいのか、様々な答えを求めて主人公は島の探索を始める。
オリジナルの説明書によると、本を読み、中から島の世界の詳述を見つけ、次に、手を最終ページに置くと、その世界に飛ぶとされている。 しかしながら、ゲーム中の出来事は上記のように異なる。
以上で、作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
[編集] RIVEN THE SEQUEL TO MYST
1998年に発売された続編。通称リヴン。この作品の特徴は、5枚ものCD-ROMを1セットにして、動画をふんだんに取り入れた事である。基本的な操作は変わっていないが、動画と人物を組み込んだ事でよりドラマティックな作品に仕上がっている。映像の完成度も前作を上回っており、日本ではSME・インターメディア及びエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売され、空前の大ヒットとなった。
- RIVENについては不評もあった。探検する島ごとに異なるCD-ROMが必要になるうえ、隣りの島へと移動するたびに大掛かりなイベントシーンが繰り返される。このシーンはスキップすることが可能だが、この情報量でCD1枚の大半を占めていると言っても過言ではない。本ゲームでは、謎を解くために島同士を何度もを行ったり来たりしなければならなかったため、プレーヤーはその都度CDを入れ替える必要があった。後にDVD-ROM版も発売され、DVD-ROM1枚でのプレイが可能となったため、この問題は解決した。
[編集] MYST III EXILE
MYSTの3作目は、2001年に発売された。前作に引き続き、Windows及びMacに対応している。360度をマウスの操作で見渡すことができる新システムの採用で、前作にも増して映像・演出が進化した。また、比較的低スペックなPCでも快適に動作するように設計されている。後にMicrosoft社のXboxやプレイステーション2にも移植された。ゲームソフト初の5.1chサラウンドシステムの導入により、「Xboxユーザーはいままで体験した事のない音と映像の世界を手にした」と賞された。
- なお、本作品には「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」で蛇の舌グリマ役を演じたブラッド・ドゥーリフが出演している。
[編集] MYST IV REVELATION
2006年3月現在、4作目の「MYST IV REVELATION」が発売されている。PC向けには既に日本でも発売されているが、日本の家庭用ゲーム機向けにはまだ発売されていない。
[編集] MYST V END OF AGES
MYSTの5作目。従来のプリレンダリングCG表示に代わり、1人称視点のリアルタイムレンダリングとなった。移動場所の固定された従来のMYST的な操作の他に、移動場所を固定せず自由に歩き回ることの出来るモードも備えている。
[編集] realMYST
EXILEのあと、パソコン用ソフトとして「realMYST」が発売された。ストーリーは1作目とまったく同じだが、新しく「ライム時代」が追加されている。周囲の物体はリアルタイムレンダリングによる3DCGになっており、1人称視点で世界を自由に歩き回れるようになっている。
[編集] MYST Uru: Ages Beyond Myst
シリーズ中で語られているドニ文明を本格的に旅する「MYST」シリーズの外伝に位置する作品。「realMYST」で採用されたリアルタイムレンダリングエンジンに加え、移動方法が従来のポイント移動形式ではなく一歩一歩自由に歩き回れるようになり、よりアクション性が増した。後に拡張パック「To D'ni」「The Path of the Shell」が発表され、MYST 作品中最大のボリュームとなった。日本では2005年2月に「Ages Beyond Myst」「To D'ni」「The Path of the Shell」の三本が収められた「MYST: Uru Complete Chronicles」が発売された。物語の時間的には「MYST V END OF AGES」より少し前の話だろう。