マティ・アルー

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マティ・アルー（Mateo Rojas "Matty" Alou, 1938年 12月22日 - ）は、メジャーリーグなどで活躍した野球選手。ポジションは外野手で、主に中堅手。ドミニカ共和国バホス・デ・ハイナ出身。後年は日本の太平洋クラブライオンズでもプレイ。兄にフェリペ・アルー、そして弟も含め兄弟3人で大リーガーであった。また、モイゼス・アルーは甥にあたる。

[編集] アメリカでの野球生活

アルーはサンフランシスコ・ジャイアンツで最初の数年間は控え選手に過ぎなかったが、1962年に同率首位で並んだロサンゼルス・ドジャースとの3試合制プレイオフ最終戦で代打勝ち越しセーフティバントを決め、同年のワールドシリーズではニューヨーク・ヤンキースに敗退したものの打率.333を記録し奮闘。1966年にピッツバーグ・パイレーツにトレードされると、名コーチハリー・ウォーカーから指導を受けた事が彼の野球人生において大きな転機となる。結果的にそのシーズンアルーは.342で自身初タイトルとなる首位打者を獲得。しかも同じ年に兄フェリペは2位になり、兄弟でのワンツーフィニッシュとなった。その後も打率5位以内に4回入るなどの活躍を見せる。

[編集] 日本での野球生活

1974年から1976年に日本の太平洋クラブライオンズでプレーしている。当時のチームメイト東尾修が「ピッチャー横を抜いて三遊間前へ転がすセーフティバントなど、はじめて見た」と語るように小技もうまい一方、3打席連続アーチも放ったほどのパンチ力もある優れた選手だった。その後はドミニカ・ウインターリーグで監督を務める。

[編集] アメリカにおける年度別打撃成績

年度	球団	試合	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	打点	盗塁	四球	三振	打率	出塁率	長打率
1960	SF	4	3	1	1	0	0	0	0	0	0	0	.333	.333	.333
1961	SF	81	200	38	62	7	2	6	24	3	15	18	.310	.356	.455
1962	SF	78	195	28	57	8	1	3	14	3	14	17	.292	.349	.390
1963	SF	63	76	4	11	1	0	0	2	0	2	13	.145	.177	.158
1964	SF	110	250	28	66	4	2	1	14	5	11	25	.264	.302	.308
1965	SF	117	324	37	75	12	2	2	18	10	17	28	.231	.274	.299
1966	PIT	141	535	86	183	18	9	2	27	23	24	44	.342	.373	.421
1967	PIT	139	550	87	186	21	7	2	28	16	24	42	.338	.372	.413
1968	PIT	146	558	59	185	28	4	0	52	18	27	26	.332	.362	.396
1969	PIT	162	698	105	231	41	6	1	48	22	42	35	.331	.369	.411
1970	PIT	155	677	97	201	21	8	1	47	19	30	18	.297	.329	.356
1971	STL	149	609	85	192	28	6	7	74	19	34	27	.315	.352	.415
1972	STL	108	404	46	127	17	2	3	31	11	24	23	.314	.353	.389
	OAK	32	121	11	34	5	0	1	16	2	11	12	.281	.341	.347
1973	NYY
	STL	11	11	1	3	0	0	0	1	0	1	0	.273	.333	.273
1974	SD	48	81	8	16	3	0	0	3	0	5	6	.198	.241	.235
通算	15年	1667	5789	780	1777	236	50	31	427	156	311	377	.307	.345	.381