マックロード
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マックロードは松下電器産業が1977年に初めて発売したVHS方式のビデオデッキ。安価な価格など当時としては画期的な点が多数あり、大ヒットした。世界で初めて6時間モードを搭載したり、独自のバーコードとスキャナを使った録画予約システムや番組表に付いているGコードで予約できる機能もあった。
同時期に発売された同社のビデオカメラには「マックロードムービー」の名が付いていた。
その後、パナソニックブランド誕生の1989年まで発売が続けられた。以降は前面には押し出されなくなったものの、近年まではカタログにのみ表記が残った。パナソニックブランド誕生後に発売された「れんたろう」(NV-F500)まで「マックロード」の名が残っていたが、1990年以降に廃止された。
[編集] 発売機種
- 1977年 NV-8800(マックロード88・初代マックロード)
- 1979年 NV-6000(世界初の3倍モード搭載)
- 1981年 NV-10000(コンシューマ用としては世界初の、可動ヘッドによるオートトラッキング機能を搭載)
- 1983年 NV-800(初のHifi音声モデル)
- 1985年 NV-U1 (ビデオデッキとして初めて10万円を切る)
- 1987年 NV-F1(Hi-Fiビデオデッキで初めて10万円を切る)
- 1988年 NV-DS1(S-VHS搭載)、NV-F5(バーコード予約機能搭載10万円HI-FIデッキ。「ナショナル」最終モデル)
[編集] CM
初期のCMは仲本工事の「コマ送りも出来ますよ」が有名。その他、中村雅俊出演の「中村さん家のマックロード」シリーズや、イノシシの子供の「ウリ坊」出演のCMなどでもおなじみ。末期はジョージ・ルーカスがCMに出演し、パナソニックブランド以降後には、テレビ・ビデオ全般のイメージキャラクターを務めていた。
[編集] 備考
かつては事業部や販売ルートの違いから、市販機と全く同一仕様で品番だけが異なる業務用モデルがあった。(品番は市販機=ビデオ事業部がNV-に対し、業務用機全般=ビデオシステム事業部はAG-)主に教育市場・公共施設・企業の研修施設などが対象であった。同様のケースは日本ビクターにも見られたが、こちらは識別のためボディカラーを変えている。