ボンドカー
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ボンドカー (Bond vehicles) とは映画007シリーズに登場して、主にボンドが運転するクルマをさす。シリーズ3作目「ゴールドフィンガー」で色々な秘密兵器が搭載された車が初登場し、以降の作品の目玉となった。作品によって車種も搭載された秘密兵器も異なるが、防弾ガラス・機関銃・小型ミサイル・せり出し式の装甲板などを装備したものもあった。さらには助手席のシートが飛び出たり、煙幕を発射したり、潜水艦に変身したり、観る者を楽しませた。ほとんどの場合、壁に突っ込む・ビルから転落・電動ノコで真っ二つになるなどして大破するが、それはボンドが本来ベントレーが好きで、MI6に押し付けられた他社製の車が気に入らないためだという説あり。
[編集] 歴代ボンドカー
- 『007 ドクター・ノオ』---サンビーム・アルパイン
- 『007 ロシアより愛をこめて』---ベントレーマークIV・コンバーチブル ---装備:自動車電話
(以上2作のボンドカーがアストンマーチン DB5となっていましたが間違いですので消させていただきました。秘密兵器を満載したいわゆる「ボンドカー」が登場するのはゴールドフィンガー以降です)
- 『007 ゴールドフィンガー』---アストンマーチン DB5(DP216-1プロトタイプ)
- 装備:機関銃・可変ナンバープレート(ナンバー4711・EA・62(フランス)⇔BMT216A(イギリス)⇔LU・6789(スイス))・ナビシステム・スピンナー・せり出し式防弾装甲・携帯発信器ホーマーの受信機(有効距離240km)・煙幕・オイル散布装置・イジェクトシート(助手席を射出で飛ばす)・攻撃用バンパーガード、運転席下の武器、無線電話、格納庫等。
- エリザベス女王の在位40周年記念式典でもお披露目される。使用したタイヤがピレリーとドン・ノットの2種類あることを9歳児に指摘された。チャールズ皇太子も子供の頃ミニカーに乗って遊んだ。[1965年]コーギー(CORGI)より発売されたミニカーは世界で200万台売れた。1994年に7500台限定の14金製ミニカーを販売。
- 『キャノンボール』にロジャー・ムーアが出演しており、一部の特殊装備が劇中で使用されている。
- 『007 サンダーボール作戦』---アストンマーチン DB5---放水銃・せり出し式防弾装甲等
- 『007は二度死ぬ』---トヨタ 2000GT---2台のみ特注されたコンバーチブルボディ・TV電話等。ただしボンドの愛車ではなく、日本の諜報部の所有車なので(運転したのは若林映子 演ずるアキ)、厳密に言うとボンドカーではない。この作品以降、日本車は登場したことがない。
- 『女王陛下の007』---アストンマーチン DBS 冒頭の海岸シーン、ラストの結婚式のシーンに登場する。
- 『007 ダイヤモンドは永遠に』---フォード マスタング・マッハ1
- 『007 死ぬのは奴らだ』
- 『007 黄金銃を持つ男』–––アメリカン・モーターズ ジャヴェリン。この車が選考されたのは、見せ場である一回転ジャンプのカーアクションシーン撮影において、最もバランスよく回転できるウェイトバランスを持っていたためである。
- 『007 私を愛したスパイ』---ロータス・エスプリ---潜水モード・地対空ミサイル・セメント散布装置・小型魚雷等の水陸両用タイプ。
- 『007 ムーンレイカー』
- 『007 ユア・アイズ・オンリー』---ロータス エスプリターボ---盗難防止(自爆)装置。白と濃茶の2台が登場するが、白は自爆装置が災いしてあっけなく爆破。シトロエン2CVでのカーチェイスのきっかけとなる。
- 『007 オクトパシー』
- 『007 美しき獲物たち』
- 『007 リビング・デイライツ』---アストンマーチンV8---「女王陛下の007」以来のアストン・マーチンの登場。盗聴無線、レーザーカッター、防弾ガラス、ロケットランチャー、オートスパイクタイヤ、スキーアウトリガー、ロケットブースター、自爆装置等。氷上カーチェイスの後、ボンド自ら作動させた自爆装置で爆破したりと盛り沢山。
- 『007 消されたライセンス』
- 『007 ゴールデンアイ』---BMW Z3---Qいわくスティンガーミサイル等を装備していたらしい。Z3シリーズ発売直前のコマーシャル的登場で、何ら活躍しない。その割にはイギリスで007登場記念の限定車(仕様は内外装を映画と同一にした他、ダッシュボードの助手席部分に007の刻印やMスポーツサスペンションを装備など)が発売された。また、この作品以降、『X-MEN2』でのマツダRX-8など、自動車メーカーが自社の新型車やプロトタイプモデルをまず映画でお披露目するというパターンが激増した。
- 『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』---BMW 750iL-- -ルーフ部小型ミサイル・ワイヤーカッター・まきびし・遠隔操作装置等。撮影に際し、複数の同型車が用意された。ホテル駐車場でのカーチェイスシーン(実際の撮影は郊外のスーパーマーケット駐車場)では、ドアミラーにCCDカメラが埋め込まれた車両や、アルミホイール違いの車両(パンクしたタイヤが自動修復されるシーン)が確認できる。ラストは屋上から落下し、店舗に突入(劇中内でボンドはこの車をレンタカーチェーン、ALVISの店員に扮したQから受領しており、突入した店舗も同じくALVIS。「車を返却した」と言うユーモアとして描かれている)。他の作品でもボンドがセダンに乗っているシーンはあるが、秘密兵器を搭載したボンドカー唯一のセダン。この宣伝効果でBMW7シリーズの売り上げが伸びた。
- 『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』---BMW Z8---小型ミサイル等。たいした活躍もないままヘリコプターカッターで真っ二つにされる、最も気の毒な使われ方のボンドカー。真っ二つに切断された車は、精巧に作られた張りぼて。尚、これ以降BMW社が英国ローバー社からの経営から撤退したことが災いして、この作品以降は使われなくなった。
ちなみにZ8の生産が間に合わなかったため、実車はコルベットにZ8のドンガラをかぶせた物だった。
- 『007 ダイ・アナザー・デイ』---アストンマーチン V12ヴァンキッシュ---光学迷彩装置・自動追尾散弾砲・マシンガン・ミサイル等。ただし撮影では秘密兵器部分のスペースの為V8を積んでいた。一部は4WDに改造。
- 『007 カジノ・ロワイヤル』---アストンマーチン DBS(応急キットがダッシュボードに搭載され、腕に針を刺すと瞬時にMI6へ症状が電送され専属医師(2名以上とみられる)の指示を仰げ、各種抗生剤や解毒剤も注射器の状態で完備。症状によっては心臓マッサージを行うことも可能。)、DB5(DB5については1964年モデル、カジノで勝ち取る設定のためMI6の所有車両では無い)(実に5作目の登場。シリーズ内では初の左ハンドルタイプのDB5)
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