ホンダ・ジョルノ
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ホンダ・ジョルノ (Honda giorno) は、本田技研工業が製造していたスクーターであり、1992年3月に発売された。
[編集] 概要
1991年の第29回東京モーターショーに参考出品され、注目を集めた原付スクーターがジョルノである。 その翌年の1992年の3月に全国販売している。
これまでの原付スクーターは直線基調のモデルが非常に多く、またデザイン性よりも取り回しの良さや積載性に重点を置いたモデルが多かった。一方、このジョルノは、イタリアンテイストな全体的に丸みのあるボディラインを持つと共に、大型レッグシールドやシート形状、メッキ処理の施されたフロントブレーキカバーなど、レトロ感が漂うファッショナブルなスクーターである。また、当時としては20Lの大容量のメットイン・スペースをシート下に装備し、フロントにはコンビニフックを装備する等、積載性にも配慮している。
当時この様なファッション性を持たせたスクーターが非常に少なかった為、ジョルノは大ヒットし、これを見た他の二輪メーカー(ヤマハ・スズキ)もビーノやヴェルデと言ったレトロ調のスクーターを送り出した。これによってレトロスクーターというジャンルが確立される。またこのジョルノをベースとして、直線基調のボディを持つホンダ・ジュリオが派生車種として存在した。