ホンシメジ
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ホンシメジ | ||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Lyophyllum shimeji (Kawam.) Hongo | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
ホンシメジ |
ホンシメジ(本占地、学名 Lyophyllum shimeji )はキシメジ科シメジ属のキノコ。
別名ダイコクシメジ(大黒占地)。単にシメジ(占地)ということもあるが、これは混乱を招く呼び方である。(→詳細はシメジ参照)
秋にコナラ林やアカマツ林でこれらの樹木に菌根をつくって生活し、子実体は地上に単生~群生する。傘は高さ2~8cm。初め半球形からまんじゅう形で、後に平らに開く。色は灰褐色で、白色のかすり模様がある。柄は長さ3~8cmで白色、下部がとっくり状に膨らむ(別名の由来でもある)。肉は緻密で美味。
[編集] 食用
「ホンシメジ」という名で全国的に流通しているキノコは、本種ではなく、ブナシメジの栽培品である。(→詳細はシメジ参照)
「香りマツタケ、味シメジ」と言われるように、キノコのなかでも有数の強いうまみを持つ優れた食用菌として知られる。ほとんど出回っていないため希少で、国産マツタケの数倍もの価格で取引される高級キノコ。シメジと呼ばれるキノコが多数ある中で、これこそ本物のシメジだとして「ホンシメジ」と命名された。なお、近縁のシャカシメジ(別名:センボンシメジ)なども含めて「ホンシメジ」として扱うこともある。
菌根菌であるため、これまで栽培ができなかったため希少であったが、最近では栽培下で子実体を形成することに成功している。これは一部の菌株が菌根菌としては例外的にデンプンを分解できるためであり、培地の主成分を大麦などの穀物粒とした菌糸瓶法が用いられている。アカマツなどの樹木に培養菌糸を感染させて菌根を形成させて子実体を発生させる方法もマツタケなどよりもはるかに容易であり、これらの方法によって商品化への試みが続けられている。
[編集] 外部リンク
- タカラバイオ株式会社 - ホンシメジの栽培に成功