プロゲステロン
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プロゲステロン(progesterone)とは、ステロイドホルモンの一種。
化学名は pregn-4-ene-3,20-dione。
一般に黄体ホルモン、プロゲストーゲン(progestogen)の働きをもっている物質として代表的である。
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[編集] 生成
成人女性では、卵巣の黄体から分泌されるが、妊娠時には、妊娠中期以降になると、胎盤からも分泌される。
生体内で黄体ホルモンとして働いている物質のほとんどがプロゲステロンである。黄体ホルモンの主な働きは、女性の体、特に子宮を妊娠の準備をするように変化させ、月経周期を決めて、もし妊娠が起こった場合には、出産までの間、妊娠を維持させる役目を果たすことなどである。
人工的に合成された、黄体ホルモン作用を持つホルモン類似物質を治療目的で投与する場合があるが、これらの黄体ホルモン類似物質はプロゲスチン (progestin) と総称される。
[編集] 分泌
プロゲステロンは、卵巣の黄体で合成される。 また、卵巣を除去した乳牛の血液中にもプロゲステロンは含まれる。これは、副腎皮質からもプロゲステロンが微量ではあるが分泌されているからである。代謝作用に必要不可欠な物なのである。
[編集] 作用
プロゲステロンは血中から細胞に入ると、細胞内に存在するプロゲステロン受容体タンパク質に結合して複合体を形成する。この複合体は核内のDNAの特定の部分に結合することで、多くの遺伝子の発現を変化させる。この機構により、子宮内膜や子宮筋の働きを調整したり、乳腺の発達や体温上昇などに関る。血糖値を正常にして、体脂肪を減少したり、利尿作用もある他に、他のホルモンのバランスを調整する役目をもつ。
[編集] 関連
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