プレハブ工法
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プレハブ工法(プレハブこうほう Prefabrication)とは、あらかじめ部材を工場で生産・加工し、建築現場で加工を行わず組み立てる建築工法のこと。使用する建材や、設置に要する時間的なロスを徹底的に軽減できることがメリットである反面、規格化され融通が利かない構造や、耐久性の低さがデメリットになることもある。
[編集] プレハブ小屋
トタンや鉄筋の筋交いで作られる仮設小屋。建設現場の休憩所から、集会所、大規模災害時の避難施設や仮設住宅など、機動性と設置の容易さから幅広く普及している。1990年代以降は、組立すら不要のユニットハウス(スーパーハウスなど)が主流となっている。
都市部の小学校や中学校では、児童や生徒数の増加に対応するために、プレハブの仮設校舎が建設されることが多い。また、阪神淡路大震災をきっかけにした校舎の耐震強化のための補強や建て替え工事もあり、工事期間中使用するプレハブの仮設校舎が建設されることが多い。
[編集] プレハブ住宅
1950年代以降、アメリカで発達したツーバイフォー(木造枠組壁構法)による住宅建築をベースに、ユニットバス、システムキッチンなどを代表する住宅機能のユニット化が進み、格段の進歩を見せた。日本では、南極観測のための昭和基地建設工事で、砕氷船に乗せて現地で組み立てるだけで建材から工事をする必要がなく、かつマイナス50℃という環境に耐える工法として採用されたのが普及の契機となった。かつては「安かろう悪かろう」の代名詞であったが、近年では在来工法(木造軸組構法)にもプレカット材の利用が進むなど影響を与えている。
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