ブーイング
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ブーイング(booing)とは、観客が出演者や選手などに対して不満や怒り、非難を表すために行われる行為である。
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[編集] 概要
普通、舞台やグラウンドにいる出演者や選手などに向って「ブー」などと唸ることを指す。また、現在では、周りから一斉に非難を浴びることを「ブーイングを浴びる」と言うことがある。ブーイングとは逆に、賞賛を表す行為は、立ち上がって拍手をする、スタンディングオベーションである。
[編集] オペラにおけるブーイング
特にカーテンコールの際に、個別に登場してくる歌手、指揮者、演出家に対して行われることが多い。アリアなどの直後に行われることもある。余程ひどい演奏をしない限りは歌手や指揮者がブーイングを受けることはあまりないが、保守的な観客が多いと、特に演出が斬新な場合に、演出家がブーイングを受けることがよくある。あまりのブーイングに、上演が中止になったり、公演が打ち切りになったりした例もある。日本ではブーイングはあまり見られない。
[編集] スポーツにおけるブーイング
選手や審判、プレーに対して行われる。「ブー」と唸るだけでなく、指笛を鳴らしたり、手の親指を立てて逆さまにすることもある。サッカーや野球などではよく見られるが、肯定派と否定派で善悪の意見が分かれている。また、一部のサッカーや野球のファンサイトでは、相手に威圧感を与える行為として、肯定・紹介しているところもある。ほぼ全世界のサッカーのゲームでは、ほぼ全てのチームの一部サポーターがブーイング行為をしている。また、プロレス試合においては、悪役(ヒールもしくはルード)に対してブーイングを送ることがヒールに対する賛辞となっており、プロレス特有の特殊な事例と言える。ただし、ベビーへのブーイングは通常のブーイングと同じ意味である。
[編集] ブーイングの例(スポーツ)
- 選手・チームに対するもの
- 自分の応援チームと遺恨のあるチームや選手に対して
- 例:昨年自分の応援チームを出て行った選手に
- 審判に対するもの
- 審判の、プレーに対する判断に対して
- 審判の、選手への制裁に対して
- 例:自分の応援チームの選手が、退場処分となったことに(サッカー・野球など)
- プレーに対するもの
- 自分の応援するチームの選手が攻撃を受けたことに対して
- 相手チームの卑怯なプレーに対して