フル・ブラッデッド・イタリアンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

フル・ブラッデッド・イタリアンズ(Full Blooded Italians)は、アメリカ合衆国のプロレス団体WWEに登場するプロレスラーのユニットである。かつてはECWにも登場した。その英語の頭文字を取ってF.B.I.と呼ばれる。 ECW時代はリトル・グイドー、WWE移籍後はナンジオを名乗るジェームス・マリタートを中心としたチームである。

[編集] ECW時代

元々は、イタリア系であるリトル・グイドーと黒人レスラー、J.T.スミス、およびヴァル・プッシオのチームで、最初はコメディ的要素も存在した。例えば、J.T.スミスはイタリアのアイスであるジェラートの事を、薬の名前などと言っていた。

後に、トレーシー・スマサーズとトミー・リッチがメンバーに加わりECW内で人気のユニットに成長していく。ドイツ人レスラーであるウルフ・ハーマン、そして最後にトニー・ママル－クが加わりECW時代のF.B.I.が形成された。

ECW崩壊時は、F.B.I.にてECWタッグ王座を保持していた。

2005年に行われたECW ワン・ナイト・スタンドにおいて、ジェームス・マリタートがリトル・グイドーのリングネームで登場した際、当時のF.B.I.メンバーの一部はセコンドとして登場している。

[編集] WWE時代

ECW崩壊後、リトル・グイドーはWWEに所属し、ナンジオとリングネームを変えた。そこでリキシと対戦して破れ、それに対して「ファミリー」の力でリキシにリベンジを果たす。そのときリベンジに加わったのがチャック・パランボおよびジョニー・スタンボリで、この3人でF.B.I.が再結成された。ジ・アンダーテイカーとの抗争などヒールのチームとしての人気が高まっていくもチャック・パランボのRAW移籍、およびジョニー・スタンボリの解雇によりF.B.I.は終結する。

2005年 6月12日のECW ワン・ナイト・スタンドではECW時代のメンバーで限定復活。8月、ナンジオはポール・ロンドンからクルーザー級王座を奪取した際、ヴィトーのアシストにより勝利した。またメキシクールズとの抗争においても共に戦うようになる。彼らはイタリア系であることを前面に押し出しており、F.B.I.の再結成とも言われた。

2006年6月、WWEがECWを復活させるとリトル・グィドー・マリタート、トニー・ママル－ク、女子レスラーのトリニティーによって再結成された。