フジチクによる補助金適正化法違反・脱税事件
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フジチクによる補助金適正化法違反・脱税事件(ほじょきんてきせいかほういはん、だつぜいじけん)とは、名古屋市中区に本社を置く、食肉卸売会社、フジチクによって引き起こされた、補助金適正化法違反・脱税事件。
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[編集] 補助金適正化法違反事件
2004年、BSE対策の国産牛肉買い上げ事業をめぐり、輸入牛肉を国産と偽るなどして国から補助金約3億2千万円を不正に受け取った補助金適正化法違反でフジチク会長が逮捕される。
[編集] 脱税事件
2005年、豚肉を輸入する際に関税約62億8000万円を免れたとして、関税法違反(脱税)容疑で、会長ほか4名と、関連会社が名古屋税関から告発される。豚肉の輸入脱税事件としては当時史上最高額。2006年に、愛媛県の企業が130億円以上を脱税したとして東京地検から告発されたため、この記録は破られそうである。
[編集] 裁判
上記の事件により、フジチク会長は2005年12月、名古屋地裁で懲役13年の一審判決を受けた。
[編集] 部落解放同盟との関係
上記の補助金適正化法違反事件は、フジチク会長が代表理事を務めていた愛知県同和食肉事業協同組合(愛同食)に輸入牛肉を国産と偽装して申請し、さらに愛同食が農畜産業振興事業団へ申請、そこで受け取った補助金を愛同食⇒フジチクへと還流させる仕組みになっていたが、この愛同食は1976年に部落解放同盟の愛知県連合会の関連組織として設立された団体であった。また、愛同食の上部団体である全国同和食肉事業協同組合連合会(全同食)では、このフジチク会長が副会長、ハンナンの浅田満が専務理事を務めていた。また、このフジチク会長は、古くから部落解放同盟愛知県連企業対策部長を務めていた。