フェデリコ・モンポウ
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フェデリコ・モンポウ(Federico Mompou, 1893年4月16日 バルセロナ - 1987年6月30日 バルセロナ)は20世紀スペイン・カタルーニャ地方の作曲家。
[編集] 略歴
バルセロナのリセウ音楽院で学んだ後1911年パリに留学、イシドール・フィリップなどにピアノを師事した。1921年 - 1941年の二十年間はパリを中心に活躍した。作品にはピアノ曲が多く、ピアノ作品全曲の自作自演を残した。『密やかな音楽』や『歌と踊り』などが知られる。縦線による小節がない内省的で静謐な曲想の作品が多い。また歌曲にも優れた作品を残した。『夢のたたかい』の第一曲「君の上には花ばかり」を初めて聞いた作曲家プーランクは感動のあまり、三度つづけて演奏を求めたという。
[編集] 作風
フランス近代和声の枠内で作曲されているが、付加六度や特殊な旋法への視点、さらにピアノの残響を効果的に生かした和声の配置など、1910年代から独自の語法を纏っていた。戦後は前衛と距離を置いて、さらに蟲惑的な響きへ傾斜した。
作品には小節線のないものも多く、これは自作自演のテンポ・ルバートと密接な関係があるとされている。現代スペイン音楽研究家のイグレシアスは「何処で彼が拍を延ばすのか縮めるかは、誰にもわからない謎の一つ」と述べた。
カタルーニャ作曲家協会が「カタルーニャの現代作曲家のピアノ作品のアンソロジー」を制作した時、既に大半の作曲家は前衛イディオムに染まってしまっていた。が、モンポウはその中ですら近代和声の枠内の「歌と踊り第14番」を発表している。
[編集] 作品
完成までに長期間を経ている作品が多いので、完成年を表示する。
【ピアノ曲集】
- 『内なる印象』 1914年
- 『子どもの情景』 1918年
- 『魔法の歌』 1919年
- 『遥かな祝祭』 1920年
- 『三つの変奏曲』 1921年
- 『対話』 1923年
- 『前奏曲集』10巻 1951年
- 『ショパンの主題による変奏曲』 1957年
- 『風景』 1960年
- 『歌と踊り』12巻 1962年
- 『密やかな音楽』4巻 1967年
【歌曲集】
- 『夢のたたかい』 1948年
【ギター曲集】
- 『コンポステーラ組曲』 1962年