フィン・マックール
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フィン・マックール(Fionn mac Cumhaill)はアイルランドの大王コーマックを守る、フィアナ騎士団の首領。先代のフィアナ騎士団の団長クール、ヌアダの孫娘マーナとの間の子。生来の名はディムナといい、金髪で「肌が白くて美しい」ことからフィンと名づけられた。
師事のドルイド僧フィネガスが、知恵の鮭をフィンを含めた弟子達に調理させ、しかし決して食べてはいけないと釘を刺す。その後、その鮭の料理をフィネガスの前に持ってきたとき、フィンの顔つきが変わったことに気がつき、見咎めて、鮭を食べたかどうか聞くと「焼いている最中に脂が親指にはね、それをなめた」と答える。するとフィネガスは鮭を食べさせ、以後、フィンは難解な問題と立ち向かうと、親指をなめることによって知恵を得られるようになったという。