ファイナルバニー
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ファイナルバニーは、1997年にオリンピアが開発・販売したパチスロ機である。
3号機の『バニーX・O』以降、実に5年振りのバニーシリーズ復活にファンは期待しつつも、不安の方が大きく先行したものと思われる。ズレ目、単チェ、そしてフルーツゲームのこの3拍子こそが『バニーガール』の真髄であったにも関わらず『バニーX・O』は規定上フルーツゲームの搭載は不可能、そしてズレ目未搭載という暴挙に出たため、同社唯一の3号機であったが日の目を見ることはなかった。
そして本機はさすがにフルーツゲームは搭載できなかったものの、ズレ目に単チェとバニーシリーズの伝統を踏襲し『バニーガール』の再来となった。当時は技術介入全盛の時代であり、15枚獲得できるオレンジ絵柄が配列上右リールに4コマしかなく、更には中リールには1コマしか存在しないので、取りこぼしに注意しなければならない。
ビッグボーナス中はリプレイはずしも可能で、効果もなかなか高い。更に難易度もそこまで高くない。ボーナス確率も、当時のAタイプ特有の高い合成確率を誇り、他社のAタイプマシンにひけを取らないスペックを実現させた。
名前の通り、本機がバニーシリーズの最後になるものだと誰もがそう思ったのだが、数年後に『スペースバニー』の登場によりバニーシリーズが突如復活するのである。ちなみに本機は特に真新しい機能などは採用されず、フルーツゲーム未搭載というのが大きく響いたのか、ヒットに至らなかった。当時、同社のマシンはこれといった機能などなく、トップメーカーとしては屈辱的な低迷期を迎えていたのであった。その後、低迷期を脱出するのは『ビーナスライン』の登場を待たねばならなかった。
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