ラスベガス (パチスロ)
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ラスベガスは、2001年にオリンピアが開発・販売したパチスロ機である。
2号機時代、突然小役が連続しコインを増やす小役集中というシステムが存在した。『バニーガール』など多数の機種は、絵柄が果物だったこともあって通称フルーツゲームと呼ばれていた。そのフルーツゲームが、システムがアシストタイム(AT)に変更されて現代に復刻されたのであった。
本機は、ほぼ常時当選しているベルの6択の押し順を正解させると揃う仕組みとなっている。不正解の場合、順ハサミ打ちでプレイすると必ずベルが小V型になるのでハサミ打ちによるフラグ判別がしやすい。ちなみにV型はリーチ目である。そして、効果音などと共に(稀に効果音がない場合もある)ズレ目が出現するとチャンスであり、かなりの確率でボーナスやATが当選している。『トムキャット』でおなじみのルーレット型4thリールが派手に動き出しボーナス等の告知をしてくれる。
ビッグボーナス中はベル以外の小役がナビされ、リプレイはずしも左リールの赤7を下段に狙うだけで簡単にハズれる。平均390枚獲得可能。
ATのフルーツゲーム(FG)は、6択のベルがナビされ最初の5Gでリプレイ成立が多いほど60G継続の期待が高まる。そして、60G継続で平均180枚獲得可能である。ちなみにFG中にビッグボーナスが成立すると無条件でスーパービッグに昇格し、普段はナビされないベルがナビされ平均550枚獲得可能である。ちなみに、本機は中段チェリーがリーチ目であるのだが、通常時のビッグボーナス成立時にこの中段チェリーとの複合でビッグボーナスを揃えると20%未満の確率ではあるがスーパービッグに昇格することがある。そして、昇格に成功すると・・・・・。
ズレ目やフルーツゲームなど、かの名機『バニーガール』や『スーパーバニーガール』がそのままAT機として復活したようなゲーム性であり、バニーシリーズファンには好評だったが、時代が爆裂AT機全盛であったためマイルドなAT機は受け入れられず残念ながらヒットには至らなかった。しかし、『サンダーV2』等のようにいわゆるマイルドAT機というジャンルを確立させたことには成功しており、『サンダーV2』は再設置禁止となったものの、本機は後に4.0号機ATとしては初めて3年の設置期間延長が許可された。
後にバニーシリーズとして『スペースバニー』が登場するが、バニーシリーズから完全に逸脱したため、往年のバニーシリーズファンからは、この『ラスベガス』こそがバニーガールの正統後継機だという声も多く聞かれる。