ビラール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビラール(Bilâl bin Ribâh, ビラール・ビン・ラバーフ)はサハーバ(イスラム教の預言者ムハンマドの教友)で、「ムアッジン(アザーンを行う者)の祖」。ムアッジンを目指す者にとっての聖人と言われている。
アビシニア(エチオピア)生まれの黒人奴隷の子で、ビラール・ハバシー(アビシニア人ビラール)とも呼ばれる。マッカ(メッカ)で入信した最初期のムスリム(イスラム教徒)のひとり。ヒジュラの後、イスラム教団の礼拝の方法を整備する過程で、肉声による礼拝の呼びかけ(アザーン)が定められ、美声であったとされるビラールが最初のムアッジンに選ばれたという。