パンジャンドラム
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パンジャンドラム(Panjandrum)は、第二次世界大戦中の1943年にイギリスで開発が行われたロケット式自走爆雷。戦史上、奇想天外な兵器の一つとして有名な存在である。
[編集] 構想
フランス上陸作戦の際に海岸の障害物を破壊するのを目的としており、約1.8トンの炸薬を詰めた本体の両端に直径3mの車輪が付いている。特筆すべきはその推進方法で、ロケットを真後ろへ噴射するのではなく、車輪のリムに取り付けられた多数のロケットを一斉に噴射する事によって車輪を回転させて進むのである。沿岸の上陸用舟艇から発進し、100km/h近い速度で標的に激突させるはずであったが、何度実験してもその場で空転したりまっすぐ進まなかったり(海岸は舗装道路でなく砂浜なのだから当然である)、挙句の果てにはロケットが脱落したりして成功せず、おまけに最終となった実験では、暴走したパンジャンドラムが見物に来ていたイギリスのお偉方の群れに突っ込み、とうとう開発が打ち切られた。
開発チームの中には小説家として知られるネビル・シュートもいた。
[編集] 関連項目
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