バチカン放送
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バチカン放送 ( -ほうそう、Vatican Radio) は、世界で最も面積が小さい都市国家であるバチカン市国から放送されているカトリック系列の宗教ラジオ放送局である。
同局はバチカンおよびローマ市内向けのFM放送の他、世界各地に向けて短波放送を実施している。バチカンはカトリックの総本山であることから、カトリックに関連する番組を中心として、バチカンとその周辺を取り囲むイタリアの国勢・生活・文化・音楽関連の番組にも力を入れて放送している。また、フィリピンにあるラジオ・ベリタス・アジアとは同じカトリック系ということで、友好関係にある。
なお、短波送信所はバチカン市内ではなく、ローマ郊外に設置されている。送信所もラテラノ条約により治外法権があるとされている。2001年3月には放送局の電波が送信所周辺の住民に被害を与えているとして、イタリア政府から出力を下げるように通告された。
[編集] 日本語放送
日本語放送は1959年2月から行われたが、受信状態が今ひとつだったためリスナーの確保には大変苦労を強いられた。その後送信設備の拡充などで日本でも受信状態が改善された。受信報告を送ると、法王の写真が入ったカード(ベリカード)が届くことで人気があった。
長らく、局全体として「放送言語の拡充はしても削減は行わない」という方針であったが、財政難から方針を転換し、2001年ごろから廃止される番組が登場。日本語放送も同年3月で終了した。終了時点の周波数は午前が7310キロヘルツと9585kHz、午後が5940kHzと11625kHzだった。