バシロサウルス
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 スミソニアン博物館・国立自然史博物 館に所在するバシロサウルスの化石 |
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| 分類 | ||||||||||||||||||
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バシロサウルス(Basilosaurus) は、約4500万年から3600万年前に生息していたと考えられている原クジラ亜目の哺乳動物で、バシロサウルス科バシロサウルス亜科バシロサウルス属に属するものの総称。ズークロドン（ゼウクロドン）ともいう。今のクジラ類とは系統が異なるが、現在生存しているクジラの仲間の直接の祖先とも考えられている。日本語では「原鯨（げんげい）」とも呼ばれる。
[編集] 概要
バシロサウルスとはトカゲの王様の意味。最初に発見されたのは1840年で、トカゲかウミヘビの仲間の化石と間違われた。
化石はアメリカやエジプトで数多く発見されている。化石から体長は、オスが18mでメスが15m程度と推定されている。熱帯の海域に生息し、前足に水かきがついた5本の指と現在のクジラにも見られるような尾びれを持っていた。しかし骨格から筋肉はさほど発達しておらず泳ぐのは苦手であったと思われている。
また現在のクジラと異なり後ろ足も残っていたが、小さな後ろ足は泳ぐためにほとんど役に立たなかった。しかし交尾の際に相手を抑えるために使われたとも考えられている。
今のクジラは水面で呼吸しやすいように頭部の上に鼻腔がついているが、バシロサウルスは頭部の前に鼻腔がある。よって今のクジラほど長時間の潜水に適応していなかったと想定されている。
体長に比べて頭部は比較的小さい。長いアゴとワニのような鋭い歯を44本持っていた。食性は肉食で魚やイカ類、小型の水生哺乳動物などを餌にしていたと思われる。化石の中には、胃の付近に小型のサメが残ったものも発見されている。またドルドンの子供の化石にバシロサウルスの歯型と思われる跡も残っている。
[編集] 関連項目
- ワディ・アル・ヒタン（世界遺産）
