ハーロー・シャプレー
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ハーロー・シャプレー(Harlow Shapley、1885年11月2日 - 1972年10月20日)は、アメリカ合衆国の天文学者。ハーロウ、シャプリーの表記もある。
1918年、球状星団中のセファイド変光星の明るさの観測から距離を測定する方法を考案。 数十個の球状星団の距離を決定してその分布図を描き、「太陽が銀河系の中心ではない」モデル(シャプレーの銀河系モデル)を描く。
1920年、アメリカ国立科学院でH・D・カーチス (H. D. Curtis)と『宇宙の大きさ』と題する公開討論会 (The Great Debate)を行う。このときシャプレーは、「我々の銀河系の大きさは直径約30万光年程度で、渦巻星雲は球状星団と同じように銀河系内にある」との説を立て、対するカーチスは、「銀河系の大きさは直径約2万光年程度で、渦巻星雲は我々の銀河系と同じような他の銀河である」との説を主張した。この論争は1924年にハッブルがアンドロメダ大星雲の中に2つの変光星を発見し、アンドロメダ大星雲までの距離を約100万光年と計算するまで続いた。
1932年、シャプレーはエイムズとともに、銀河研究の基礎的データを提供するために全天を写真観測し、13等級よりも明るい銀河1,249個の明るさ、大きさ、型などのカタログ(シャプレー・エイムズカタログ)を作成した。
カテゴリ: アメリカ合衆国の天文学者 | 1885年生 | 1972年没