ノルウェーの森
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ノルウェーの森 (ノルウェーのもり、Norwegian Wood (This Bird Has Flown)) は、ビートルズの1965年のアルバム『ラバー・ソウル』収録の楽曲。ジョン・レノン作による、アコースティック・ギター中心のナンバー(コンポーザー名義は「レノン&マッカートニー」)。リードヴォーカルおよび、アコースティック・ギターはレノン、バッキングヴォーカルはポール・マッカートニー、シタールはジョージ・ハリスン。
アルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』には別バージョン(お蔵入りになっていた第1テイク)が収録されている。
歌詞内容についてレノン自身は、「当時の妻シンシアにそれと気付かれないように、他の女性との関係を書いてみたもの」と説明している(1970年のRolling Stone誌によるインタビュー等で)。
音楽的には、シタールの使用や、メインメロディー部分のEミクソリディアンモード(移動ドで、ドレミファソラ♭シの旋法)と、ポールのバッキングヴォーカルが重なってくる部分のEドリアンモード(移動ラで、ラシドレミ#ファソの旋法)のモードチェンジが特徴である。
[編集] 由来
なお、原題の“Norwegian Wood”が何を意味するかについては諸説ある。
- 歌詞に出てくる女性の部屋には、ノルウェーの木材でつくった高級家具があった。
- (実際に、北欧の木製家具は高級品として知られ、日本でも売られているものがある)。
この点をとらえて、「~の森」とするのは誤訳ではないか、との指摘も見られる。
- レノンが最初に書いた歌詞は“Isn't It Good, Knowing She Would?”(彼女にその気があると分かるのはステキじゃないか?)だったが、言葉遊びにより“Norwegian Wood”に変えたもので、タイトル自体には深い意味はないとする。
- “Knowing She Would?”(彼女はやらせてくれるとわかっていた)。
- 村上春樹の知り合いがパーティーで直接ジョージ・ハリスンから由来を耳打ちされたことを、村上自身が著書で披露している。