ネタバレ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ネタバレ(洩れ、種晴れ)とは、特定の作品(小説、劇、映画、漫画、ゲーム等)に関して、その内容に関わる部分をその作品を読んだ/観た者が、感想・評論の一部として暴露してしまうこと。
ただし、事前に簡単に入手可能な程度の情報(本の帯等に書いてあるもの)は、この限りでない。
目次 |
[編集] 概要
『ネタ』というのは、『種(たね)』の隠語である。特に、話の内容やキーワード、詳細な設定などの物語の核心に触れる部分。『バレ』というのは、「バレる」から。バラしてしまうことをいう。
評論、解題等においては、作品の内容に触れる必要があることがある。しかし、読者(視聴者)に驚愕を与える目的でどんでん返しが用意されている場合や、推理小説の犯人など真相を明らかにすると、未読(未視聴)の者の楽しみを奪うことになる。
そこで、対象となる作品を明示した[ネタバレ注意]を掲示し、予め警告を与えることで、未読者の楽しみを守る必要がでてくる。逆に、これを怠った評論家は非難の対象になりうる。時として、本の帯にネタバレがあり、騒動になることもある。
特に、現在ではネット上での書評、ファン掲示板等が盛んとなり、ネタバレ注意の必要性は高まっている。Wikipediaでも作品内容に触れた項目では、「ネタバレ警告」を出すことが、マナーになっている。
[編集] 悪質なケースについて
最近は、2ちゃんねるなどの掲示板の、該当する作品に関連するスレッド、あるいは多くの人が見る可能性の高い、雑談系スレッドなどにわざとネタバレを書き込んで、未鑑賞の人に嫌がらせする目的で故意にやるケースもあり、問題となっている。
[編集] 訴訟に発展したケース
- 1987年、ゲーム雑誌『ハイスコア』掲載の「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」のネタバレ記事に対し、発売元のエニックス(現スクウェア・エニックス)から裁判所に仮処分申請が出され発行停止命令が下された。