ナミヘビ科
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ナミヘビ科 | ||||||||||||||||
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Coluber constrictor |
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分類 | ||||||||||||||||
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ナミヘビ科 (Colubridae) は、爬虫綱有鱗目ヘビ亜目に属する生物分類項。
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[編集] 分布
[編集] 形態
日本では最も一般的に見かけるヘビともいえる。様々な環境に生息するため、環境に応じて様々な形態をしている。 例えば樹上棲のトビヘビは肋骨を広げ空気抵抗を増やすことで滑空し、木と木の間をジャンプする。水棲のヒゲミズヘビは頭部に松ぼっくりのような1対の突起を持ち、濁った水中ではこの突起が感覚器官の役割を果たしていると考えられる。
毒蛇というと別科のコブラ科やクサリヘビ科が有名だが、本科にも毒を持つヘビがいる。多くの有毒種は人体に深刻な被害をもたらすほどの毒は持たないとされているが、ブームスラングやヤマカガシ等では噛まれた人の死亡例もある。別科の毒蛇と違い本科の有毒種の毒牙は奥歯にあるため後牙類とも呼ばれる。
[編集] 生態
草原、森林、河川、池沼、湿地、農耕地等、人の手が加わった環境も含め様々な環境に生息する。 地上棲、樹上棲、水棲と環境に合わせて適応している。
[編集] 食性
総じて肉食性で種により異なるが小型哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚等を食べる。 偏食をする種もおり変わったところでは昆虫を食べるラフアオヘビ、ミミズを主に食べるリュウキュウアオヘビ、カタツムリを主に食べるイワサキセタカヘビ、卵のみを食べるアフリカタマゴヘビ等がいる。
[編集] 分類
- タカチホヘビ属 Achalinus
- ヒバカリ属 Amphiesma
- オオガシラ属 Boiga
- ヒメヘビ属 Calamaria
- アオヘビ属 Cyclophiops
- マダラヘビ属 Dinodon
- インディゴヘビ属 Drymarchon
- ナメラ属 Elaphe
- ミズヘビ属 Enhydris
- ヒゲミズヘビ属 Erpeton
- ユウダ属 Natrix ヨーロッパヤマカガシ、ダイスヤマカガシ、バルカンヤマカガシ、クサリヤマカガシ、プレインガータースネーク
- Erpeton tentaculatum ヒゲミズヘビ
- シシバナヘビ属 Heterodon
- キングヘビ属 Lampropeltis
- ソリハナヘビ属 Lampropeltis
- サワヘビ属 Opisthotropis
- セタカヘビ属 Pareas
- ヤマカガシ属 Rhabdops
[編集] 人間との関係
中国等では食用とされることもある。またスジオナメラ等は皮が革製品に利用される。 コーンスネークやカリフォルニアキングヘビ等はペットとしても飼育される。
[編集] 関連項目
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