ドクトル・ジバゴ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『ドクトル・ジバゴ』(Доктор Живаго,英語:Doctor Zhivago)は、ロシア革命の混乱に翻弄される、主人公で医師のユーリー・ジバゴと恋人ララの運命を描いた大河小説。
[編集] ノーベル賞受賞と辞退
「ドクトル・ジバゴ」はロシア革命を批判する作品であると考えられたために本国ソ連での発表はできず、イタリアで刊行され、世界的に知られることになった。翌年にはノーベル文学賞がパステルナークに授与されることになったが、ソ連共産党が辞退を強制した。受賞すれば亡命を余儀なくされると考えたパステルナークは「母国を去ることは、死に等しい」と言い受賞を辞退した。
ソ連の共産党は「(「ドクトル・ジバゴ」は)革命が人類の進歩と幸福に必ずしも寄与しないことを証明しようとした無謀な試みである」と非難した。当時「社会主義革命の輸出」をしていたソ連政府にとっては「ロシア革命は人類史の大きな進歩である」という見解に疑問符をつけることは許しがたいことであった。
[編集] 映像化
何度か映像化されており、有名なのは1965年、デヴィッド・リーンにより映画化された「ドクトル・ジバゴ」。また、2002年にはイギリス、ドイツ、アメリカ合衆国合作でテレビシリーズも制作された。日本でもDVDが発売されている。