デス・スター
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デス・スター(Death Star)は、スター・ウォーズに登場する架空の宇宙要塞。
銀河帝国の恐怖の最終兵器であるデス・スターは、その大きさは直径数百kmにおよび、オルデラン級の惑星、我々の世界で言えば地球規模惑星を一撃で粉砕することができるエネルギー兵器(スーパーレーザー砲)が設置されている。また、艦隊による妨害を排除するために数百機の艦載機と各種レーザー砲により武装している。ただし、初代デス・スターは戦闘機での攻撃を想定していなかったため、小型で高速の目標に対する照準に難があったとされている。第2デス・スターは未完であったが、より濃密な防空が意図されていた。モー秘密研究所のデス・スターは、コンセプトモデルであったため、骨組みだけであったが、中心の核融合炉は厳重に保護されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
デス・スターは2度にわたり建造された。エピソード3『シスの復讐』の終わりで建造が開始され、エピソード4『新たなる希望』、およびエピソード6『ジェダイの復讐(帰還)』に登場しているが、2度とも設計図が反乱同盟軍の手に渡って弱点が露見し、破壊された。初代は見せしめとテストのため惑星オルデランを破壊し、2代目はエンドアの戦いにおいて反乱同盟軍の大型戦艦を破壊していた。
「新たなる希望」では、Xウイングに搭乗したルーク・スカイウォーカーが、ダース・ベイダーの追跡をかいくぐりながら、デス・スター表面上の溝を飛行し、核融合炉に通じる換気ダクトにプロトン魚雷を打ち込んで、連鎖反応的な爆発を引き起こすことで破壊している。
「ジェダイの帰還」では、ランド・カルリシアンの操縦するミレニアム・ファルコン号と戦闘機隊が、建設中のデス・スターに入り込み内部の迷路のような細いパイプを通ってデス・スター内部に侵入し、直接核融合炉を破壊した。
アナキンがベイダー卿へと変貌した際には既に建造は始まっていたものの、ジオノーシアンによる設計に欠陥があったことが判明したことにより、ケッセルの近くにあるモー秘密研究所で設計し直さなければならなくなったため、かなりの年月がかかってしまい、エピソード4にてようやく実戦に投入できる状態であった。このため、初代のデス・スターは建設に約20年もかかったのに対して、第2デス・スターはエピソード5と6の間には時間があまり経っていないにも関わらず、エピソード6では大部分がすでに完成している。なお、ジョージ・ルーカスはこの建設期間の差について上記のような公式設定が作られる前に発売された『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』のDVDの解説音声で最初のデス・スターは「物資の調達に苦労したから」と語っている。
デス・スターはケッセルの近くにあるモー秘密研究所で設計されたが、新共和国によってこの研究所は破壊された。のちにダーガ・ザ・ハットは、小さな居住区とスーパーレーザー砲をもった小型版デス・スター(ライトセーバーと形が似ていることからダーク・セーバーと呼ばれていた)を建造したが、惑星ホス近くの小惑星に衝突し破壊された。
[編集] 豆知識
- エピソード2『クローンの攻撃』ではジオノーシアンが持っていたデス・スターのホログラムをドゥークー伯爵(ダース・ティラナス)がダース・シディアスに届けるシーンがあり、ジオノーシアンが設計に関わっていたことが分かる。
- 地球サイズの惑星を吹き飛ばすには、10の32乗ジュールのエネルギーが必要になると推定される。これは太陽が放出する一週間分のエネルギーに相当する。
- エピソード4が公開された3年後に撮影されたミマスという土星の衛星の写真はデス・スターによく似ている。
- エピソード4の反乱軍基地で写されていた設計図のデス・スターはスーパー・レーザーの位置が異なっているが、これはボツになったデザインをそのまま使用したためである。しかしながら、何故か特別編でもDVD版でも修正されていない。
- スター・ツアーズには(第三)デス・スターが登場するが、レッド中隊により破壊される。
[編集] 関連項目
カテゴリ: スター・ウォーズ天体 | 宇宙要塞