ディープダンジョン
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『ディープダンジョン』(Deep Dungeon)は、ファミリーコンピュータのディスクシステムで1986年に発売された3DRPGゲームとそれに続くシリーズ。全編3DRPGゲームとしてはファミコン初。
開発:ハミングバードソフト、発売:DOG(スクウェア、現スクウェア・エニックス)、ただし『IV』はアスミックより発売。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] シリーズ
[編集] ディープダンジョン 魔洞戦記
[編集] 物語
ドールの街の地下深くに住んでいた魔王が復活し、悪魔たちが地上にまで押し寄せエトナ姫がさらわれた。名前の知れている勇剣士ルウを送るも未だ戻らず、主人公にエトナ姫の救出と魔王の討伐を頼むことになった。
[編集] 特徴
魔王を倒しに行ったはずの百戦錬磨の勇剣士ルウが地下の最底で魔王に代わり、悪魔の頂点に君臨していたという話で、ミイラ取りがミイラになっていたというゲームの一番手。最強の武具・ルウの剣、盾、鎧は敵として襲ってきて、それを倒すことで手に入るというイベントが斬新であった。地下がメインということで、全体的に暗い色使いだが、地下深くなればなるほど、モンスターの色使いがユニークになっていき、モンスターのデザインと合わせて不気味な雰囲気を醸し出していた。地下だけだから単調かというとそうでもなく、各階層にはテーマが与えられており、水、火、死などの起伏が定められている。扉を足で蹴り開ける粗暴な主人公も印象的であった。
[編集] ディープダンジョンII 勇士の紋章
[編集] 物語
魔王ルウが勇剣士ラル(前作の主人公の名前の一例)に倒されて数百年後、ドールの街の人々の記憶からルウの名が忘れられた頃、地底からルウが再び復活した。そんな折も折、ラルの子孫という若者が現れて……。
[編集] 特徴
前作と特徴は同じだが今度の舞台が城というのがポイント。地上と地下では難易度が別段違っていて、先ず地上のほうから攻略するというのがセオリーな攻略法だった。前作のルウの武具シリーズは其々日の剣・星の鎧(スターメイル)・月の盾と名称が変更になっている(前作のように襲ってくる、ということは無い)。
この作品の真のラストボスはルウでは無く、タイトルにもなっている『勇士の紋章』というアイテムを使うことでその正体(闇の帝王)が判明する、という衝撃的なものだった。 前作のデータを使って遊ぶことも可能。
[編集] ディープダンジョンIII 勇士への旅
[編集] 物語
青年は勇剣士を目指して修行の旅をしていた。その旅の途中で立ち寄ったディリージュという国で奇怪な事件に巻き込まれてしまう。一夜の間に各地の街が高い壁に囲まれ、ディリージュの国王と姫が魔物にさらわれて行方不明となってしまったのであった。
外界への唯一の道となるダンジョンも魔物たちが蔓延りはじめ、勇敢な戦士たちが幾人も探索に向かったが誰一人戻ってくる者はいなかった。人々が絶望に沈む中、青年は国の危機を救うために自ら名乗りを挙げ、魔物が徘徊するダンジョンの探索に挑む。
[編集] 特徴
ハードをROMカセットに移し、前作とは全く違う世界、全く違うシステムで登場した今作。先ず特徴的なのがドラゴンクエストシリーズやファイナルファンタジーシリーズのように4人パーティで進められるということ。また魔法(呪文)という概念が加わり、かなりゲームとしての深みが増したが、逆にドラゴンクエストの二番煎じという印象を与える結果になった。ゲームバランスも非常に悪く、モンスターのグラフィックも一部を除き質が悪いものになってしまった。1作目、2作目と評価が良かったために、この作品を駄作と評する人も少なくない。