テコムサの呪い
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テコムサの呪い(テコムサののろい、Tecumseh's curse)、あるいは0年の呪い(ゼロねんののろい、Zero Year Curse)は、第9代アメリカ合衆国大統領ウィリアム・H・ハリソンの肺炎による死去から始まるアメリカ合衆国大統領への一連の出来事の原因とされる。
この呪いはハリソンによってティピカヌーの戦いで殺害されたショーニー族の酋長、テコムサ(あるいは予言者であった彼の兄弟テンスクワタワ)によるものとされる。その「呪い」は20年ごとに選ばれる大統領の死を呪ったものといわれる。いくつかの資料では、テコムサが死んだとき彼の母親が呪いをかけたとされるが、確固たる証拠はない。また一連の出来事がインディアンの呪いによるものとする明瞭な出所はない。
[編集] 「呪い」の犠牲者
事実1840年から1960年までの間に20で割り切れる年に選出された大統領は皆在職中に死去した:
- 1840年 - ウィリアム・H・ハリソン、1841年4月4日に肺炎で死去。
- 1860年 - エイブラハム・リンカーン、1865年4月14日に暗殺された。
- 1880年 - ジェームズ・ガーフィールド、1881年7月2日に暗殺された。
- 1900年 - ウィリアム・マッキンリー、1901年9月14日に暗殺された。
- 1920年 - ウオレン・G・ハーディング、1923年8月2日に心臓発作で死去。
- 1940年 - フランクリン・デラノ・ルーズベルト、1945年4月12日に脳溢血で死去。
- 1960年 - ジョン・F・ケネディ、1963年11月22日に暗殺された。
ザカリー・テイラー(20で割り切れる年以外に選出され在職中に死去した唯一の大統領)は1848年に選出され、消化不良で1850年に死去した。
フランクリン・ルーズベルトが死去したとき、彼は在職4期目であった。また、エイブラハム・リンカーンおよびウィリアム・マッキンリーは在職2期目であった。
[編集] 例外
この「呪い」の例外はロナルド・レーガンであった。彼は1980年に選出されたが、暗殺を免れ2期8年の任期を全うした。彼が銃弾を受けながらもわずか1インチの差で生き残ったことで、呪いが破られたと考える人たちもいる。また一方、病院が近くに無ければ彼は死んでいたと考える人たちもいる。暗殺を免れ任期を全うしながらもレーガンは1994年にアルツハイマー症と診断され、彼が暗殺事件で死ななかったため呪いがレーガンを苦しませたと信じる人たちもいる。レーガンは大統領選出の約四半世紀後、2004年に死去した。
「呪い」はいくつかのキリスト教団体から真剣に考えられ、1980年のレーガン大統領および2000年のジョージ・W・ブッシュ大統領が災厄から守られるように祈願した。1920年以来同様の団体が同様の祈願を行っている。そのうちの一つ「アメリカの仲裁者」"Intercessors for America" は1980年の「戦争祈願」で呪いを破ったと信じている。
1934年に出版されたコミック『Ripley's Believe It or Not!』に20年のパターンの記述がなされた。