チェロ協奏曲 (エルガー)
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エドワード・エルガーのチェロ協奏曲ホ短調は、20世紀のイギリス人作曲家によるチェロ協奏曲の作曲の先駆となった作品。エルガー作品の中で最もしめやかで悲嘆に満ちた作品である。
1919年の夏の間サセックス州の自宅で作曲され、初演は同年10月27日に、ロンドンのクィーンズ・ホールにおいて、フェリックス・サルモンドを独奏者に迎え、作曲者自身の指揮するロンドン交響楽団によって行われた。
[編集] 曲の構成
以下の4楽章からなり、前半2楽章は連結されている。緩-急-緩-急の構成をとり、第2楽章がスケルツォ楽章に当たる。
- Adagio - Moderato 4/4
- Lento - Allegro molto 4/4
- Adagio 3/8
- Allegro - Moderato - Allegro, ma non troppo. 2/4
おそらく本作品の最も人気のある演奏は、必ずしも楽譜に忠実とはいえないものの、ジャクリーヌ・デュ・プレによるものであろう。デュ・プレは、1961年に本作品を、ジョン・バルビローリ指揮のロンドン交響楽団と演奏して、国際的な名声を獲得した。1965年にも同じコンビで演奏を行なっている。
ちなみにバルビローリは、1919年の初演において、楽団員のチェリストの一人として上演にたずさわっていた。
没年の1934年に病床にあったエルガーは、《チェロ協奏曲》の開始主題を友人に口ずさんで聞かせ、「僕が死んだ後にもし誰かが口笛でこの旋律をモールヴァーン丘陵で吹いていたなら、怖がらなくていいよ。それはきっと僕なんだから」と語ったという。
J.B.プリーストリーは、1948年の戯曲『菩提樹』において、ヒロインの象徴として本作品を取り上げている。
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