タクティカル・ジャッジメント

『タクティカル・ジャッジメント』は、富士見ミステリー文庫から刊行されている師走トオルのライトノベル作品である。イラストは緋呂河とも。

[編集] 主な内容

いくつもの事件を逆転無罪にしてきた腕利き弁護士山鹿善行。しかしその実態は、依頼人の為という大義名分のもと、非合法スレスレの事もする、正義感とモラルの欠如した不良弁護士であった。

山鹿善行（やましかぜんこう）: 本作の主人公。大学を出てすぐ弁護士となり、以来何件もの事件を手掛けてきた有名弁護士。しかし実際は弁護士らしからぬ素行の人物。常に偉そうで、民事事件は面倒くさいという理由で見向きもせず、新聞読みながら面白そうな殺人事件でも起きないかと言うとんでもない男。裁判を「喧嘩」とみなしており、裁判中は異議を唱える度に机を叩き、最後には破壊してしまうため『机壊し（デスクブレイカー）』の異名が付けられている。学生時代は影野、氏神とつるんでおり、プレイボーイだった。現在は従姉妹の雪奈にモーションをかけているが、うまくいってない。

水澄雪奈（みすみゆきな）: 本作のヒロイン。善行の従姉妹で幼馴染。清純で可憐な女子大生。ある事件で被疑者となり、善行のおかげで無罪となる。以来、事務所の掃除をしたり食事を作ったり、裁判中は秘書のような事もしている。善行のことはまんざらではない様子。

影野英治（かげのえいじ）: 私立探偵。善行の学生時代からの友人で、事件の度に調査の為にこき使われる。上司のいない仕事がしたいという理由で探偵業をやっていて、三色昼寝付が趣味という引きこもりスレスレの社会不適合者。しかし探偵としての腕は確かで、警察にも顔が利く。

皐月伊予（さつきいよ）: 善行の事務所に入り浸る女子中学生。外面がいいが、毛沢東やレーニンを敬愛する社会主義者。善行を金の亡者や資本主義の権化と罵ったりするが、雪奈には素直。

司法修習で善行の事務所にやってきた女子大生。当初は善行を世間の評判通りの素晴らしい弁護士だと思っていたが、すぐに理想をぶち壊され、ほとんどパシリ扱いされている。善行には、いっしゃくはっすんひがしおに（現在はいっしゃく）と呼ばれた。

堀内健一（ほりうちけんいち）: 検察官で、背の低い中年。思った事がすぐに表情にでるため、度々善行にいいようにあしらわれる。結構優秀な検事ではあるが、善行相手に全敗している。

タクティカル・ジャッジメント（長編）第一部 1～9巻

タクティカル・ジャッジメントSS（短編）

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