ゾッキ本
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ゾッキ本、ぞっき本(-ぼん)とは、古本・古書市場にて極めて安い価格で売られる新品本を指す。特価本、新古本とも。
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[編集] 解説
元々は「すっかり」を表す俗語に由来する。出版社や流通での在庫がだぶついているなどの理由で、見切り品として捨て値で売られる本のこと。また、出版社が倒産して在庫が流出した場合にもこの言葉が使われる。
通俗本の意味でゾッキ本という言葉を使う者も稀にいるが、上記で解説されているのが通常の意味である。そのため、通俗本の意味でゾッキ本という言葉を使うと通俗本の著者との間でトラブルが起きかねないので、注意が必要である。
[編集] ゾッキ本の判別方法
ゾッキ本は再販制度を前提とした流通に乗せることが出来ない棚ずれ品として古書市場に流れる。この商品を再販制度に即した新品と分け隔てるために天または地に色マジックやゾッキ印、または丸にBの字が打たれたB印で印がつけられることが多い。稀覯本の場合汚損として古書店での買取値は大幅に下がるが、そうでない場合人の手を経ていないということでほとんど影響が出ない場合もある。天地につけられたインクがあまりしみていない場合は、古書店で再販売する際にグラインダーまたは紙やすりを掛けて印をつけた部分を削り、美品として販売することがある。グラインダーを掛けて化粧したゾッキ本を一冊だけ見た場合の判別は難しいが、並品と並べた場合に若干高さが低くなるので判別することができる。
[編集] 関連項目
- 再販売価格維持契約(再販制度)