スーパーダイスQ
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スーパーダイスQは1980年4月～1984年3月の4年間に渡って、TBSテレビ系で放送されたランチタイムのクイズ&ゲーム番組である。
放送時間は前番組『ベルトクイズQ&Q』からの継承で、月曜日～金曜日の正午からの20分間。司会は土居まさる(故人)。
番組は大きく勝ち抜き方式のクイズとスーパーダイス（サイコロ）ゲームの2本立てで展開された。
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[編集] 勝ち抜きクイズ
基本的には前回の勝ち抜き者と挑戦者による1:1方式による対戦である。前〜中期に行われた「三目並べ」形式のクイズと、後期に行われた「ノックアウト」形式のクイズがある。
対戦中に鳩時計の音が鳴ると時間切れで、翌日に持ち越しとなる。
[編集] 前期
- 勝ち抜き者はダビデの星のマークの席に、挑戦者は丸のマークの席に立つ。
- クイズに入る前に挑戦者は電子ルーレットで先攻・後攻を決める。ルーレットのストップボタンは挑戦者が押し、ルーレットの終点まで来た場合は自動的に勝ち抜き者の先攻となる。
- 9枚のパネルにはそれぞれジャンルが書かれている。ジャンルは「文学」のような大きなものから「H」といった何が出るかわからないものまであり、対戦ごとに異なる。解答者が交互に、取ろうとする場所のジャンルを指定して問題に答える一問一答形式で、正解すればそのパネルに自分のマークが入る。
- ただし中央のパネルは、他のパネルとは違い2問連続で出題され(例:「日本の首都は？」→「東京」→「その東京の現在の都知事は誰？」)、両方正解しなければ獲得することができない（他のパネルは緑地に白でジャンルが書かれているが、中央のみ赤地。ちなみに獲得したマークは青地に白）。このルールはほどなくなくなり、中央も1問正解で取れるようになる（ほとんどの出場者が角を優先してパネルを取っていたためと思われる）。
- 1列に3つ（縦、横、斜め）揃ってビンゴ状態になった回答者がそのゲームの勝ちぬけとなる。また、一方が残りのパネルをすべて埋めてもビンゴが成立する可能性がなくなった場合は、相手の判定勝ちとなる。
- 賞金は1枚5000円×両者の獲得枚数。但し、判定勝ちの場合は賞金なしだった。
- パネルの配置が不利な場合（例えば、リーチをかけた状態で上がりのパネルに苦手なジャンルが入っている場合など）、解答者がシャッフルを行うこともできる（ジャンルの配置がランダムに入れ替わる）。
[編集] 中期
- 基本ルールに大きな変更はないが、ジャンルパネルに「ジョーカー」が加わった。また、解答者の「シャッフル」宣言が出来なくなった代わりに、解答者がジャンルを選ぶ前に必ずパネルのシャッフルが行われるようになった。賞金額も変更され、パネルの枚数に関わらず一律3万円になった。
- 「ジョーカー」を選んだ場合、その問題に正解すると、続けてもう1問解答する事が出来る（そのため、一気にリーチをかける事が可能）。但し、不正解の場合は相手に解答権が移り、正解すれば相手にそのパネルを獲得されてしまう（そのため、次のシャッフルの結果によっては相手に一気に勝ち抜けられてしまう）。なお、「ジョーカー」で出題される問題は特にジャンルは決められていなかった。
[編集] 後期
- クイズ出題の前に、1〜9の数字が書かれた9枚のパネルの中から両者が1枚ずつ「ノックアウトマーク」を入れる。クイズの形態は早押し形式。お手つき・誤答の場合は相手側に解答権が移る。
- 正解が出た場合、正解できなかった解答者がパネルを1枚選択する。開いたパネルにサイコロのマークが表示されていれば「セーフ」となり、再びクイズが出題される。「ノックアウトマーク」が表示された場合はその時点で敗退となる。
- 両者不正解の場合は、両者の解答席の間にある「×マーク」が点灯する（この状態を「×マークがプールされる」と呼ぶ）。プールされている場合、その後の問題に正解できなかった解答者はパネルを1枚+プールされた×マークの数だけ選ばなければならない（×マークはパネルが開いた段階で消灯する）。
- 相手がどこにノックアウトマークを入れたかはわからないようになっているため、両者が同じパネルにマークを入れるケースもあった。ちなみに、どこにマークを入れたかは、司会者にもわからないようになっていた。
- 賞金は一律3万円。
[編集] スーパーダイス（サイコロ）ゲーム
[編集] 基本ルール
- フランスが起源といわれるサイコロゲーム「シャット・ザ・ボックス」を範に取っている。サイコロ2つの出目の合計の数字を基にして、その数字と同じ数のパネル（1～9の9枚から1枚）、または出目の合計と同じになる2枚のパネルを消していく。消せるパネルがなくなったところでゲーム終了となり、消したパネルの数に応じた賞金が加算される。9枚のパネルを全部消してパーフェクトを達成した場合はパネルがフラッシュすると同時に（画面には映らない）くす玉が割られて紙吹雪が降り、賞金に30万円が加算された。
- ぞろ目が出た場合は、出目数の合計で消すことができない時にもう1回サイコロを振ることができる「振り直し権」が与えられる（番組中では「ダブル」と呼ばれた）。振り直し権は、ぞろ目がでた回数分与えられた。ただし、2個のサイコロを使う関係上、出目の合計は最低でも2になり、1だけが残った場合は消すことができないためその時点で終了。
- 勝ち抜き者は次の挑戦者と再び勝ち抜きクイズに復帰し、挑戦者に負かされるか、獲得賞金が100万円（ウルトラ一発で獲得した場合はその時点でゲーム終了。）になるまで繰り返し行く。
[編集] 前期
- 終了時に加算される賞金は、以下の通りであった。
- 1~4枚の場合、0円（加算なし）
- 5枚:1万円
- 6枚:3万円
- 7枚:6万円
- 8枚:9万円
- 勝ち抜きクイズでビンゴを成立させていた場合、そのラインが「ボーナスライン」と呼ばれ、ライン上のパネルをすべて消した場合は賞金1万円が加算された（パーフェクト達成のときは除く。また、消したパネルが3~4枚の場合でも、ボーナスライン成立時の賞金は有効）。数字は左から右方向に上段に1~3、中段に4~6、下段に7~9と並んでいるが、ゲーム開始時に数字はシャッフルされた。
[編集] 中~後期
- ボーナスラインとゲーム開始時のシャッフルがなくなり、変わって「DONマーク」が登場。賞金加算額も変更され、1枚につき5千円が加算。但し、DONマークの出し方によって変化した。
- 9枚のパネルには「DONマーク」が2枚あり、それを2回連続して引き当てる「DONDON」となった場合はアウトとなり、賞金はもらえない(代わりにＤＯＮキャップ～夏季はＤＯＮバイザー～がもらえた)。「DONマーク」が連続で出ずに2枚取った場合は賞金は倍額となる。そのため、パネルを2枚消す場合にはその順番も重要になった（例えば、DONマーク点灯時に8を出して、2→6の順で消す場合、6にDONマークが入っていればゲーム続行だが、2にDONマークが入っていた場合はDONDONとなって終了）。
- また、7枚目までに「DONマーク」を引き当てなかった場合は自動的に8,9枚目の2枚連続で「DONマーク」を引き当てることになるが、それを達成した場合は（画面には映らない）くす玉が割られて紙吹雪が降り、自動的に賞金100万円獲得が獲得出来た（「ウルトラ一発100万円」と呼ばれた）。
[編集] 1日に2回100万円
- 100万円獲得者は実に46人（うちウルトラ一発パーフェクト達成が18人）いるが、放送が終了した1984年3月のある放送で、1日2回100万円が飛び出すという記録が生まれた。まず前日までの勝ち抜け解答者が積み上げた賞金を100万円にして達成したのに続き、その次のクイズ勝ち抜け解答者が今度はウルトラ一発パーフェクトを決定して100万円を獲得した。
[編集] 特別編
- 毎年夏・冬・春休み期間中には「親子大会」「中学生大会」「大学生大会」が企画された。
[編集] 親子大会
- 小学生を持つ親子を対象として行った。
- 勝ち抜きクイズは通常と対戦は同じ（勝ち抜き制）だが、賞金制ではなく、ポイント制でビンゴ完成で30点、判定勝ちは0点が与えられる。
- スーパーダイスゲームは通常ルールの賞金獲得金額の1/1000が得点（パーフェクト完成で300点）となり、勝ち抜きクイズで次の挑戦者に敗れるか、勝ち抜いて獲得した得点が500点を越えるとその時点で終了。
- 獲得ポイントによって旅行がプレゼントされた。
[編集] 中学生大会
- これは賞金制や勝ち抜き制ではない一発勝負で行う。
- 勝ち抜きクイズは通常に同じだが、賞金に代って参加者の希望する賞品を指定した。
- スーパーダイスゲームは通常のルールとは違って、サイコロを振ってパネルを消し、カタカナの文字と答えのヒントとなるVTRからそれを推理し、正解なら賞品獲得。
[編集] 大学生大会
- 勝ち抜き制ではない一発勝負だったが、クイズ方式や賞金の獲得は通常のルールと同じ。
[編集] TBS昼クイズ番組枠消滅とその後の番組枠
『ベルトクイズQ&Q』から続くTBS昼クイズ枠は、同時間帯の裏番組である『お昼のワイドショー』（日本テレビ系）『アフタヌーンショー』（テレビ朝日系）といった老舗ワイドショー枠のほか、1980年には『笑ってる場合ですよ!』（フジテレビ系）が開始され、この時期より視聴率的に苦戦を強いられた。そして、現在も続く人気番組となっている『笑っていいとも！』（フジ系）の台頭とともに、視聴率を食われ、1984年3月30日で終了する。
その翌週4月2日より「あんたが出番・面白Q!」（司会：山田邦子、12:00～12:40）がスタートしたが、これも3ヶ月で打ち切られる（後番組は「ベストヒット歌謡曲」）など、TBSの昼時間帯は、1985年12月に新伍のお待ちどおさまが開始されるまで苦戦を強いられ続け、この間に5つの番組が出来ては消える｢第1次暗黒時代｣となってしまった。
その後もTBSの同時間帯は「笑っていいとも!」のほか『おもいっきりテレビ』（日本テレビ系）の前にも視聴率で苦戦し、また1990年代末期あたりから『ワイド!スクランブル』（テレビ朝日系）にまで苦戦を強いられ、次々と番組が生まれては消え、迷走を繰り返し現在に至っている。
なお、2006年春・夏期のこの時間帯では『きょう発プラス!』（10：50～13：00、一部地域では11：30～）が放送されたが、同番組は9月29日をもって終了し、10月2日からは福澤朗司会の新情報番組『ピンポン!』が放送されている。
[編集] 関連項目
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| ベルトクイズQ&Q | あんたが出番・面白Q! | |
