ストレイト・ジャケット

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ストレイト・ジャケットは榊一郎／著、藤城陽／イラスト　のライトノベル作品のシリーズ。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] 概要

モールドと呼ばれる鎧をまとって魔族と戦う戦術魔法士「ストレイト・ジャケット」の青年レイオットと、彼の同居人でCSAである少女カペルテータの周りで起こる戦いの物語。彼らの住む街トリスタンで起こる魔族の事件と共に、裏で大きな謎が暗躍している。

[編集] 主要登場人物

[編集] トリスタン市の人々

レイオット・スタインバーグ

本作品の主人公であり、無資格の戦術魔法士。本名、年齢、出身地全て不詳。幼い頃の記憶がないようである。トップクラスの実力を持っているが、過去にある人物を殺した自責の念からか生きていこうとする意志が希薄。気だるげで胡散臭い雰囲気を醸し出している。使用モールドは「スフォルテンド」。

カペルテータと同居している。
カペルテータ・フェルナンデス

CSA（先天性魔法中毒患者）の少女。13歳。虚ろな心の持ち主で、何事にも淡々としている。紅い髪と同じ色の瞳という容姿に加え、眉と鎖骨の下の部分に二つずつ紅い球体が埋まっているという特徴を持つ。魔力の波動を捕らえ、魔族を察知する能力を持つ。レイオットと同居しているが彼に対する恋愛感情などはなく、目的は不明。とある事件をきっかけにレイオットと知り合い、またその時に起きた出来事が彼女に大きな影響を及ぼした。

紅茶に対する知識は人並み以上にある。
- シャロン
  
  カペルテータの飼い猫。女の子。シェリング夫人がカペルの情操教育にということでスタインバーグ邸に連れてきた。
ネリン・シモンズ

労務省魔法管理局二級監督官の女性。難関の試験を二十台の若さで突破したエリートだが、見た目はそうは見えない。性格は生真面目で、規則を重んじ、自分にも他人にも厳しい。レイオットが無資格の戦術魔法士であることを気にし、資格を取らせようとするなど何かと世話を焼いている。最近は以前はやらなかったであろう無茶な行為をとっさとはいえやってしまうなど、レイオットに感化されてきたようなところもある。童顔であることを気にしている。

無類の猫好きで、猫を前にするとその愛らしさにやられてしまう。
ジャック・ローランド

モールド・エンジニア（無資格）の青年。24歳。機械いじりが趣味。中性的な容貌を持ち、着飾れば美しい女性で通じるだろうほど。

祖母のルイーゼは魔法士の業界では有名なモールド・エンジニアである。
フィリシス・ムーグ

戦術魔法士（正規）の女性。レイオットの元パートナーで、共に暮らしていたことがある。実家は裕福な貿易商。優れた容貌と何をしても人並み以上にこなす才能、飄々として嫌味の無い性格をもつ自他ともに認める天才だが、それゆえにある種のゆがみを抱えている。。使用モールドは「フォルテシス」。
ブライアン・メノ・モデラート

トリスタン第1分署の特装執行部隊SESに所属する警察官。当初は警部だったが、後に警視に昇進する。家は騎士の家系。すでに貴族としての特権は全て失っているが、弱い民衆を守るためには骨身を惜しまないという騎士の気構えを持つ。レイオットとは腐れ縁。アンチョビサンドが好物。
エリック・サリヴァン

レイオットと浅からぬ縁のある少年。旧姓はトムスン。父親と同じ医療魔法士を目指し勉強している。フレッドから「皮肉屋（クイップスター）」と呼ばれている。
フレッド・クラプトン

エリックの級友。同級生だが、留年しているのでエリックより年上と思われる。正義感が強く、他人の揉め事などによく首を突っ込む。エリックから「正義の味方（ホワイト・ハット）」と呼ばれている。魔族事件の際、危険を顧みず少女を救ったことでレイオットが格好いいと思った人物。

[編集] 魔法士・管理局関連者

アルフレッド・スタインウェイ

レイオットと因縁のある戦術魔法士。使用モールドは「ディアパルゾン」。
ドーベルン・スタインバーグ

レイオットの養父であり師匠でもあった人物。ダニエルと同じくロン・コルグのかつての弟子。レイオットのモールド「スフォルテンド」のかつての持ち主であったと思われる。
カート・ラベル

ネリンの所属する労務省魔法管理局トリスタン支局の支局長。役人の典型のような人物。

[編集] 源流魔法使・資格者関係者

ロミリオ・ポロ・プロフェット

「影法師（シルエット）」の異名を持つ謎の人物。男爵と呼ばれているが、国の貴族名鑑に彼の名前は載っていない。モールドをつけずに魔法を発動させることが出来る。プリンが大好物。
ロン・コルグ

謎多き老人。紳士然とした格好をしている。自らを「源流魔法使（ルート・ソーサリアン）」と名乗り、ロミリオと同じくモールドなしで魔法を発動できる。
ダニエル・レジエーロ

カペルテータの父親。ケルビーニ村のある事件の際に魔族化する。カペルテータの母親のコーネリアとは恋仲であった。元はロン・コルグの弟子の一人。

[編集] その他の登場人物

エレナ・シェリング

スタインバーグ邸の隣家に住む主婦。週一でスタインバーグ邸の掃除に来る契約をしている。朗らかで世話好きな女性。
ナレア・シモンズ

ネリンの妹。快活で努力家の少女。フラグメントに登場。

[編集] 関連用語

戦術魔法士（タクティカル・ソーサリスト） - 主として攻撃用魔法を操り、魔族を退治することを生業とする魔法士。すべての魔法士に共通しているが、正規の仕事をするためには資格と登録が必要。
CSA - 先天性魔法中毒患者。魔族と人間の間に生まれた者の正式名称。
半魔族（ハーフ・ブルート） - CSAの蔑称。
魔族 - 魔法を使いすぎてしまったために人としての在りようを汚染されてしまった存在。公的にはSA（ソーサリー・アディクト：魔法中毒患者）と呼称される。魔族と化した人間はその危険性から法的にはすべての人権を失い、局地災害とみなさる。