スズキ・ジェベル

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ジェベル（DJEBEL）は、スズキ株式会社が販売している国内市場向けの4ストローク単気筒エンジンを搭載したデュアルパーパス型のオートバイである。シリーズ車種として排気量別に製造されていたが、現在はDJEBEL250XCのみが生産されている。

なお本項では派生車種であるDF（ディーエフ）についても記述する。

[編集] DJEBEL250

DJEBEL250

当時発売されていたDR250Sのツーリング用派生車種として、1992年 11月に発売された。DR250Sと異なり正立フォーク、大型ライト、ライトガードなどを装着。タンク容量に変更は無かった。当初は車体の後部サイドにセルスターター装着を意味する「SE-I」のステッカーが張られており、シリーズ車種の200・125にも、それぞれ「SE-II（200と初期の125）」「SE-III（後期の125）」のステッカーがあったが現在の車種には張られていない。

DJEBEL250XC

DR250SからDR250Rへのモデルチェンジについで、DR250Rをベースにツーリング向けの味付けをされた車種。巨大燃料タンク・ビックライト・リアキャリアを標準で装備して人気となり、数度のモデルチェンジを繰り返す中でGPS仕様なども登場した。排気ガス規制を受ける前は、TM28SSというキャブを装着していた。なお型番の「XC」はクロスカントリーの意。

[編集] DJEBEL200

当時発売されていたSX200Rをモデルチェンジし、ツーリング仕様に特化させて1993年 3月に発売された。型式SH42A。

250ccより小さいものの、それに準ずる装備をしていたにもかかわらず低価格であったことから大ヒット車となり、数度のマイナーチェンジ繰り返されながらロングセラーを続けていたが、2005年をもって生産終了となり12年の歴史に幕を下ろした。

なお海外市場にもDR200SEの名称で、ほぼ同じ仕様の車両を輸出しており、スズキ以外の派生車種として、ベータ社が自社のトライアルマシンであるアルプに、ベースの車両として用いている。

[編集] DJEBEL125

200と同様に、SX125Rをベースとして1993年 7月に発売された。当初はライトが海外市場用のDR-SEと同じ角型カウルであったが、後にライトもDJEBEL200と共通化された。型式SF44A。

200と同じ基本設計で、より低価格であったことと、125ccクラス特有の燃費や諸経費の安さなどから、各方面から「最も優れたコストパフォーマンスを持つバイク」と評されたことがある。なお200との車体の変更点は、スイングアームの長さと材質、リヤリムサイズ、チェーンサイズ、ギヤ数、エキゾーストパイプの材質などである。

しかしこのクラスで強化された排ガス・加速騒音規制に対応させることができず、既に販売は終了されている。