ジャレド・ダイアモンド

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ジャレド・メイスン・ダイアモンド（Jared Mason Diamond, 1937年 9月10日 - ）は、アメリカ合衆国の進化生物学者、生理学者、生物地理学者、ノンフィクション作家。著書『銃、病原菌、鉄』で1998年度のピューリッツァー賞（一般ノンフィクション部門）を受賞した。また、1999年にアメリカ国家科学賞を受賞している。

[編集] 経歴

1937年、ボストンに生まれる。1958年にハーバード大学で生物学の学士号を取得後、1961年にケンブリッジ大学で生理学の博士号を取得した。その後、生理学者として分子生理学の研究を続けながら、平行して進化生物学・生物地理学の研究も進め、特に鳥類に興味を持ち、ニューギニアなどでのフィールドワークを行なった。そこでニューギニアの人々との交流から人類の発展について興味を持ち、その研究の成果が『銃、病原菌、鉄』である。近著として、マヤ文明など、文明が消滅した原因を考察し、未来への警鐘を鳴らした『文明崩壊』がある。

[編集] 『銃、病原菌、鉄』

ジャレド・ダイアモンドの名を一躍有名にしたのが『銃、病原菌、鉄』である。この著作は、あるニューギニア人との対話から起こった「なぜヨーロッパ人がニューギニア人を征服し、ニューギニア人がヨーロッパ人を征服することにならなかったのか？」という疑問に対し、一つの答えとして書かれた。ダイアモンドは、これに対して「単なる地理的な要因」という答えを示し、「ヨーロッパ人が優秀だったから」という根強い人種差別的な見解に対して反論を投げかけ、大きな反響を呼んだ。この著作は各国語に翻訳され、世界的なベストセラーとなった。