ジャック・ニコルソン
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ジャック・ニコルソン(Jack Nicholson, 1937年4月22日 - )はアメリカ合衆国ニューヨーク市出身の俳優。サイコな役を多く演じる。若いころはアメリカン・ニューシネマの代表的な製作者であった。MGMに入社して映画制作をしていたが、演技の勉強を始め、1958年『お茶と同情』でデビューした。
1969年デニス・ホッパー監督の『イージー・ライダー』でアルコール中毒の弁護士役で注目され、『ファイブ・イージー・ピーセス』(1970年)、『さらば冬のかもめ』(1973年)などのアメリカン・ニューシネマで強烈な存在感を見せる。
1975年『カッコーの巣の上で』と1997年の『恋愛小説家』でアカデミー主演男優賞を受賞。1983年の『愛と追憶の日々』では同助演男優賞を受賞している。
1989年には『バットマン』でジョーカー役を演じ、話題に。エキセントリックな言動や性的ゴシップなど老年にしてなお話題に欠かない俳優である。
NBAのロサンゼルス・レイカーズの熱心なファンとして有名。『カッコーの巣の上で』では、バスケットをして戯れるシーンがある。
若い頃から俳優だけでなく、脚本や監督も手掛ける総合的な映画作家を目指していて、これまでに数本の監督作品がある。しかし俳優としての圧倒的な名声に比して、監督作で成功した物は無く、『チャイナタウン』の続編『黄昏のチャイナタウン』では、当初監督予定だった友人の脚本家ロバート・タウンの手から奪い取る形で自ら監督を手掛けた。結果は興業的にも批評的にも失敗し、タウンとも絶縁する事となった。
[編集] 主な出演作品
- 『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』 -The Little Shop Horrors (1960)
- 『白昼の幻想』 -The Trip (1967)
- 『イージー・ライダー』 -Easy Rider (1969)
- 『ファイブ・イージー・ピーセス』 -Five Easy Pieces (1970)
- 監督:ボブ・ラフェルソン
- 『愛の狩人』 -Canal Knowledge (1971)
- 『さらば冬のかもめ』 -The Last Detail (1973)
- 『チャイナタウン』 Chinatown (1974)
- 『カッコーの巣の上で』 -One Flew Over the Cukoo's Nest (1975)
- 『シャイニング』 -The Shining(1980)
- 『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 -The Postman Always Rings Twice (1981)
- 『カンヌ映画通り』 -Notre Dame de la Croisette (1981)
- 『愛と追憶の日々』 -Team of Endearment XXX (1983)
- 『女と男の名誉』 -Prizzi's Honor (1985)
- 『心みだれて』 -Heartburn (1986)
- 『ブロードキャスト・ニュース』 -Broadcast News (1987)
- 『イーストウィックの魔女たち』 -The Witches of Eastwick (1987)
- 『バットマン』 -Batman (1989)
- 『黄昏のチャイナタウン』 -The Two Jakes (1990)
- 『ア・フュー・グッドメン』 -A Few Good Men (1992)
- 『ウルフ』 -Wolf (1994)
- 『クロッシング・ガード』 -The Crossing Guard (1995)
- 『マーズ・アタック!』 -Mars Attacks! (1996)
- 『恋愛小説家』 -As Good as It gets (1997)
- 『プレッジ』 -The Pledge (2001)
- 『アバウト・シュミット』 -About Schmidt (2002)
- 『恋愛適齢期』 -Something's Gotta Give (2003)
- 『N.Y.式ハッピー・セラピー -』Anger Management (2003)
- ディパーテッド The Departed (2006)
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