ジム・バニング
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ジム・バニング(James Paul David "Jim" Bunning、1931年10月23日 - )は、元メジャーリーグの投手、共和党の上院議員。右投げ右打ち。アメリカ合衆国ケンタッキー州出身。5人の娘と4人の息子がいる。
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[編集] メジャーリーガー時代
1950年、デトロイト・タイガースと契約。1964年から1967年までフィラデルフィア・フィリーズ、1968年から1969年途中までピッツバーグ・パイレーツ、その後ロサンゼルス・ドジャースに所属。1970年にフィリーズに復帰したが、1971年シーズン後引退した。
1955年7月20日にメジャーデビュー。1957年には20勝8敗で最多勝のタイトルを獲得。1958年7月20日のボストン・レッドソックス戦でノーヒットノーランを達成、1964年6月21日のニューヨーク・メッツ戦では史上7人目、ナショナルリーグでは初の完全試合を達成した。両リーグでノーヒットノーランを達成したのはサイ・ヤングに次いで史上2人目である。また、両リーグで1000奪三振を達成したのはバニングが最初である(現在はノーラン・ライアンなどもこの記録を達成している)。
1959年8月2日のボストン・レッドソックス戦では、9回表にメジャー史上10人目の3者連続3球三振を記録している。
1996年にヴェテランズ委員会推薦で野球殿堂入りを果たした(殿堂のプレートは現役時代に最も活躍したフィリーズの帽子を被っている)。2001年に自身の背番号「14」がフィリーズの永久欠番となった。
通算成績 591試合登板 224勝184敗16セーブ 2855奪三振 防御率3.27
[編集] 受賞歴・記録
- オールスター7回出場 (1957年、1959年、1961年~1964年、1966年)
- 最多勝1回 (1957年)
- 最多奪三振3回 (1959年、1960年、1967年)
- ノーヒットノーラン (1958年7月20日)
- 完全試合 (1964年6月21日)
[編集] 政治家として
1977年からケンタッキー州フォート・トマス市の市議会議員を2年間務め、1987年から1999年まで下院議員を務めた。
1998年、ケンタッキー州選出の上院議員を24年間務めたウェンデル・フォードが辞任を表明すると出馬を表明。接戦を制し上院議員に初当選した。2004年に再選された。
上院の最も保守的な議員のうちの1人である。2006年4月にはタイム誌の「アメリカの上院議員ワースト5」の一人に選ばれている。
[編集] 外部リンク
- U.S. Senator Jim Bunning オフィシャルサイト