ジェムケリー
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株式会社ジェムケリー(英文商号:GemCEREY CORPORATION)は、1992年設立の宝飾品メーカー及び小売業者。本店は京都府京都市下京区諏訪町通五条下る上諏訪町294-5。
創業当初は、呉服の訪問販売を主体として急成長。その後、宝飾ブランドのジェムケリー部門を設立。 新しい宝石の提案としてアレキサンドライトのケリークールを発売して大ヒット商品となる。その後、訪問販売関連の法律改正のため業態を訪問販売から商業施設への出店及びネット通販へと販路を拡大中。社長の中野猛は、著書に「今こそセールスは王道を行け」「ゼロから30億へセールスで夢をつかんだ男」などがある。ベンチャー経営者の集まり「FUN, or DIE」でパネラーゲストとで参加して若手経営者とのディスカッションなど積極的に活動している。
セカンドブランドとしてDICHA、SETTEがある。 高級宝飾品以外に携帯通販のFISMALLやPC通販のgemart(ジェマート)などIT分野の進出で再び業容を拡大している。
2006年8月に期間限定ではあるが、伊勢丹・新宿本店と福岡・岩田屋にジェムケリーを出店した。本格的な業態変更とジェムケリーブランドのイメージ向上が狙い。大丸神戸店9/27から大丸心斎橋店も10/4からスタート。2006年10月より再び伊勢丹・新宿本店が(12月末まで)スタート。11月より大丸札幌店 松阪屋・名古屋本店にて期間限定販売。
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概要
- 資本金:2億8,900万円
- 年商:57億1,600万円(平成18年3月期)
- 事業所:京都・名古屋・福岡・広島・横浜・神戸・橿原・札幌・千葉・岡山・厚木・飯田橋・蘇我・小田原
- 代表者:代表取締役執行役員社長 中野猛
- 平均年齢:27.7歳
- 主要株主:中野 猛・株式会社ジャフコ、日本アジア投資株式会社、藤田勝也・住銀4号投資事業組合、アコム株式会社、株式会社関西アーバン銀行、株式会社クオーク、株式会社インテラセット
株式会社ジェムケリー 会社沿革
- 1992年8月 - 有限会社ソンシ設立
- 1992年11月 - 京都への移転に伴い、株式会社孫子へ組織変更
- 1993年10月 - 宝石事業部を開設
- 1994年7月 - 宝石事業部を独立させ、ニーズニュース株式会社を設立、同時に、宝石専門店ジェムケリー(現・京都店)を開設
- 1995年2月 - 株式会社孫子名古屋支社を開設
- 1995年6月 - ジェムケリー名古屋店を開設
- 1996年2月 - ニーズニュース株式会社を株式会社ジェムケリーに社名変更、京都・四条烏丸にソンシキモノショールームを開設
- 1996年3月 - 株式会社孫子福岡支社、及びジェムケリー福岡店を開設
- 1997年3月 - 株式会社孫子東京支社、及びジェムケリー東京店を開設
- 1997年4月 - 京都・烏丸五条に本社移転、同時に、ソンシキモノショールームを本社に移転
- 1997年8月 - 株式会社孫子が株式会社ジェムケリーを吸収合併、同時に、株式会社ソンシに社名変更
- 1997年11月 - 資本金を1億円に増資
- 1998年4月 - 株式会社ソンシ広島支社、及びジェムケリー広島店を開設
- 1999年1月 - 資本金を2億9,900万円に増資
- 1999年4月 - 株式会社ソンシ横浜支社、及びジェムケリー横浜店を開設
- 2000年4月 - 株式会社ソンシ仙台支社、及びジェムケリー仙台店を開設
- 2001年4月 - 株式会社ソンシ神戸支社、及びジェムケリー神戸店を開設
- 2002年9月 - 株式会社ジェムケリー に社名変更、株式会社ジェムケリー東京支社設立、及びジェムケリー銀座店を開設
- 2003年10月 - 株式会社ジェムケリー京都本社新社屋竣工
- 2003年11月 - 株式会社ジェムケリー心斎橋店をオープン
- 2004年3月 - DICHAダイヤモンドシティー広島店をオープン
- 2004年4月 - DICHAダイヤモンドシティー橿原店をオープン
- 2004年9月 - 株式会社ジェムケリー札幌支社、及びジェムケリー札幌店を開設、DICHA岡山OPA店をオープン、DICHA厚木PARCO店をオープン
- 2004年12月 - DICHAビビットスクエア船橋店をオープン、DICHAイトーヨーカドー国領店をオープン、DICHA梅田店をオープン
- 2005年4月 - DICHAラムラ飯田橋店をオープン、DICHAララスクエア宇都宮店をオープン、DICHAアリオ蘇我店をオープン
- 2005年6月 - DICHA小田原店をオープン、12月 - ジェムケリー千葉パルコ店オープン
- 2006年4月 - 販売をしない展示会を開始
メディアソリューション事業部を分割分社により、株式会社エフメディア設立
- 2006年7月 - 倖田來未が完全プロデュース、ジェムケリー Binary Face を発売
アレキサンドライトへのこだわり
一般的に宝石商といえばダイヤモンドの販売に主力をおくのが普通だが、創業者である中野猛は他社との差別化こそが飽和した宝飾市場で勝ち抜く秘訣であると、世間に知られていない個性的な宝石に目を向ける。 希少性こそあるが、一部の宝石マニアにしか知られていない「アレキサンドライト」太陽光線の下では緑に白熱球の下では赤紫に変色する宝石にファッション性の高いデザインを施し、有名タレントを起用してテレビコマーシャルで宣伝するという戦略でジェムケリーのアレキサンドライトは一躍有名になる。但し、ジェムケリーはアレキサンドライトの他にロシアのスモレンスクの国営工場でしかカットすることの出来ないアマラントカット、ダイヤモンド(真上から見ると星が浮かび上がる)やOE理論に基づいてカットされたケリープリンセスダイヤモンドなども看板商品として扱いだしている。
2006年7月より倖田來未がデザインからパッケージまで完全プロデュース商品、Binary Face が登場した。 最高級ランクのモデルはアレキサンドライトが使用されている。
ジェムケリーの販売手法
2006年の4月1日の年度変わりを皮切りに、販売行為を一切行わない展示会を定期的に実施することを決定した。昨今の展示会販売における消費者の不信感を払拭し、消費者に安心して宝石に触れてもらう時間を提供してジェムケリーブランドを向上させるのが狙いらしい。
以前は、「来場者全員にライターをプレゼント」等の文言を謳い、大手懸賞サイトなどに恒常的に広告を掲載をした上で販促活動を行っていた。また同時に社会通念上問題のある、アポイントメント商法やデート商法に該当すると思われる、販売目的を隠した勧誘の苦情が各地の消費者センターに少なからず報告されていた。その反省からか、原則として最初の来店では販売行為を行わないという新しい方針をうち出している。
以前の販売手法と決別して改革出来るか、ジェムケリーの動向が注目される。
セカンドブランドDICHA(ディッチャ)
2004年3月に新たなセカンドブランドDICHAを立ち上げた。ジェムケリーはアレキサンドライトを中心とした高級ブランドだったがDICHAは数千円程度から購入できる身近なブランドを目指したようである。 DICHAはスペイン語で「幸せ」を意味するブランドであり、その名のとおりブライダルやペアリングなども充実させている。 同時にジェムケリーは路面店舗中心であったが、DICHAはダイヤモンドシティ・ソレイユ(広島)を皮切りに全て商業施設への出店にしているのが特徴である。 今後は、ジェムケリーブランドも商業施設への出店を進めていく方針のようで2005年12月にジェムケリーとして千葉パルコに出店している。 ジェムケリーはファッション性の高い商業施設、DICHAは大衆向けの商業施設と色分けをして行く方針。 2005年よりDICHAブランドにもアレキサンドライトをベースにした商品を投入した。DICHAで取り扱うアレキサンドライトは、ジェムケリーでは、使用されない少しローグレードの宝石を使用して、10万円を切るリーズナブルプライスを実現して、ミドルヒット商品になる。
メンズジュエリー SETTE(セッテ)
2005年に誕生したジェムケリー3番目のブランド。
DICHAは大衆ブランドを見据えたブランドで登場したが、SETTE は男性マーケットを開拓する為に誕生したブランドである。 DICHAと同様、プライス設定は数千円程度から販売しているが、上は数百万まであるのが特徴。 プラチナやホワイトゴールドの素材の高級商品は手作りで、芸術品に近い仕上がりになっている。 ブランドの由来はイタリア語の数字の「7」から取っていて、ラッキーアイテムとして消費者につけてもらいたいという願いが込められている。 男性向けファッション雑誌LEONなどにも取り上げられた。 2006年5月にはピンクゴールドが発売された。
ジェムケリー ポータルサイト gc55.jp
2005年11月に誕生したジェムケリーのポータルサイトである。 ジェムケリーの関連ブランドの全てのリンクが貼られており、同時にストリーミングで動画がみれる仕組みになっているのが特徴で、2006年1月現在はイメージキャラクターの倖田來未のCMとメイキングビデオが公開され話題になっている。 その他は、ポータルサイトと同時期に作られたウェブショツピングのジェマートのトッピックスなどが掲載されている。 ジェマートでは、倖田來未がCMでつけたエヴォリューションケリーのアクセサリーシリーズの先行販売が即日完売となった。従来の高級路線から1万円台で購入出来るリーズナブルな価格に方針転換したのが消費者に受けたのだろう。 今後、動画コンテンツの充実を考えており、ジェムケリーのIT事業の柱に考えている。 しかし、一部のジェムケリーファンからは、倖田來未は歴代のCMモデルから考えると人気度合いは別としてチープ過ぎるとの批判があるのも事実である。 2006年4月13日より、社長の中野猛氏のブログが公開されている。2006年7月1日サイトリニューアル。
ジェムケリー ジェマート
ジェムケリーポータルサイトGC55.jpと同時にOPENしたショッピングサイト。 ジェムケリーブランドの宝石やジュエリーの他にサプリやファッション製品まで幅広く扱っている。 今後は、既成概念にとらわれず多種多様なショッピングサイトに成長させる方針。 ジェムケリー(GemCerey) DICHA SETTE はもちろんだが、他ブランドも販売している。 2006年9月13日サイトリニューアル。