ジェイコブ・ヴァイナー
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ジェイコブ・ヴァイナー(Jacob Viner, 1892年5月3日 - 1970年9月12日)は、カナダの経済学者。
1892年、ヴァイナーはカナダのケベック州モントリオールで生まれ、同州マギル大学で学んだ。その後アメリカのハーバード大学でフランク・タウシッグの指導の下、博士号を取得した。
1925年から1946年まではアメリカのシカゴ大学で教授として教鞭を振るい、フランク・ナイトとともにアルフレッド・マーシャルの経済学に沿った自由主義の経済学の精緻化に努め、シカゴ学派を確立した。1946年から1960年まではアメリカのプリンストン大学教授として活躍した。
ヴァイナーの経済学における業績は、大きく2つに分けられる。1つ目はアメリカを代表する国際経済学者として重商主義から近代の貿易理論までの基本理論を構築したこと、2つ目はマーシャルが提唱した企業の短期費用曲線および長期費用曲線を制度化し、新古典派経済学のミクロ経済学の分析手法を確立したことである。