シャミー・ミリオム
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シャミー・ミリオム(Shammy Milliome)は、SFアニメ作品『超時空要塞マクロス』に登場する、架空の人物。女性。(声:室井深雪)
[編集] 『超時空要塞マクロス』時代
フィンランド出身。統合軍所属。18歳(乗艦時)。SDF-1マクロスのブリッジオペレーターのひとりで、主に艦内管制を担当。同僚のキム・キャビロフ、ヴァネッサ・レイアードと共に「ブリッジ3人娘」と呼ばれ、勤務外でも行動を共にする事が多い。
メインブリッジクルーの中では最年少(それでも早瀬未沙とは1歳違い)。華奢な身体に腰まで届くロングヘアという可憐な風貌だが、やや常識外の感性の持ち主である。子供っぽい思いつきや天衣無縫な物言いを繰り返して周囲を呆れさせているが、屈託のない明るさで戦時下の緊張を和らげるムードメーカーでもある。勤務中の私語が多いものの根は真面目で、ブリッジ内の禁煙規則に関してはブルーノ・J・グローバル艦長相手でも常に厳しい。
仕事ぶりはそれなりに有能で、早瀬未沙の不在時には航空管制オペレーターを代行する。ただし、持ち場以外を任されると舞い上がってしまい、曖昧で頼りない管制能力に一部のパイロットから「皆殺しのシャミー」なる仇名を頂戴してしまった。それでも健気に頑張り、ボドル基幹艦隊との決戦時には異動によりマクロスを去った早瀬未沙の後任として、立派に任務を成し遂げている。
ドラマレコード(ドラマCD)『超時空要塞マクロス Vol.III MISS D.J.』では、リン・ミンメイの深夜ラジオ番組「星のささやき」のCMコーナーで「統合軍入隊勧誘ソング」を歌っている。その奇妙な出来栄えが軍上層部で物議を醸し、グローバル艦長の許可で放送中止をまぬがれるという顛末もあった。
[編集] その後
ボドル基幹艦隊の地球総攻撃で肉親を失った者が多い中、シャミーの家族は月面アポロ基地で難を逃れていた。周りの勧めで退役し、しばらく両親と同居した後財閥の御曹司とお見合い。意外にも先方に気に入られ、参加者3000人という豪華な結婚式を挙げる(仲人はグローバル提督)。その後、幸福な玉の輿生活を送り、2045年現在11人の子宝に恵まれ月面アポロ基地植民コロニーで暮らしている(『マクロス7』のドラマCD『ドッキングフェスティバル 歌は銀河を救う』より)。
なお、このドラマCDではマクロス7のブリッジオペレーター美保美穂が、新たに「統合軍入隊勧誘ソング」を担当している。