サービス化
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サービス化(さーびすか)とは、ある地域の産業構造において、第三次産業の占める割合が高まること。
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[編集] ぺティ=クラークの法則
経済の成長の段階によって、第一次、第二次、第三次と経済の主力が移り変わっていく現象。初期の段階においては、農業などの第一次産業の占める割合が非常に高い。経済が成長していくにしたがって、やがて第一次産業の占める割合が低下し、製造業などの第二次産業の占める割合が高くなっていく。さらに所得が高まり、経済が成熟化していくに連れて第三次産業の割合が高まっていく。
日本においては、1980年代にこの議論が盛んに行われた。
コーリン・クラークも参照。
[編集] 製造業のサービス化
製造業は製品を生産、出荷する産業ではあるが、生産過程においてサービス産業のしめる割合が大きくなっている。この状況を「サービス化が進む」と言っている。
分析手法としては、産業連関表の中間投入部分に占めるサービス産業の大きさをみる手法がある(例えば、昭和63年版通商白書、昭和53年版労働白書)。
[編集] 2.5次産業
一部の報告書では、製造業のサービス化を「2.5次産業化が進んでいる」と表現することがある(参考:国土審議会調査改革部会 二層の広域化による自立・安定した地域社会の形成)。