サカタインダストリィ事件
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サカタインダストリィ事件とはゲーム『フロントミッション』に登場する架空の事件の総称。
[編集] 概要
第二次ハフマン紛争の混乱を利用して、事件発覚までに紛争当事国であるオシアナ共同連合 (OCU) とニューコンチネント合衆国 (USN)二国間の一部政治家、軍関係者が生体コンピューター、バイオニューラルデバイスの研究開発を行ってきたとされる一連の事件の総称。
なお、紛争の調停を行ったザーフトラ共和国(PMO)は事件に関与したUSN陸軍の組織ニルバーナ機関に資金援助、及び人員の配置を行っていた。
事件の名称は紛争中、両陣営に兵器の販売を行い、同デバイス開発に関与したOCU日本の兵器メーカー、サカタインダストリィに由来する。
紛争終結後、2092年8月12日付のデイリーフリーダム紙の記事ではじめて明るみに出、事件解明の足がかりをつくったOCUの傭兵部隊キャニオンクロウに同行した従軍記者フレデリック・ランカスターの著書「祖国達の島(原題 Sovereign Islands)」も世界的反響を呼んだ。
[編集] 事件発覚後の影響
事件発覚を受け、関係各国は一律に事実関係を否認するも、高まる国際世論の非難を受け、2094年にOCU、USNは報道の一部を事実と認めた。一方、ザーフトラ共和国は関与を否定し続けるも、大統領は辞任し、同時にザーフトラを最高常任理事国とする恒平和調停機構事務局長メルディフスキー(当時)が辞任している。
事件の余波は大きく、OCUで後に盛り上がる独立の機運に影響を与えたことは確かである。 ザーフトラの国際的威信は著しく低下し、以後PMOは調停としての場としても機能を失う。サカタインダストリィは事件発覚後、経営難に陥り、2094年にイグチ社に買収され姿を消した。